青年ションズが、久々に華北の農村・三合屯村に帰省した。離れ町に出かけた教師の父が、現地で急逝したと聞かされるションズ。遺体を引きとって村に運ばなければならないが、老いた母は、昔ながらのしきたりに従って、棺を担いで村に連れて帰りたいと言って譲らない。村には人手がなく、担ぐのは無理だよと説得するションズ。なぜ、村と町を結ぶあの道を歩いて帰ることに母がこだわるのか?
その昔、村に学校が出来ることになった。町で教師を応募したところ、ルオという二十歳の若者が先生として赴任することになった。村いちばんの美少女ディはルオに惹かれるようになるが、一ヶ月後、ルオは突然町に呼び戻されてしまう。政治的なトラブルだったようだが、ディはそんなルオをただ待ち続ける。ルオが初めてやってきた時に通った、町と村を結ぶあの道に立ちながら……




「初恋のきた道」。待ち人映画の巨匠チャン・イーモウの代表作にして、チャン・ツィイーの初主演作品。
〈色の映画〉
現代パートがモノクロで、回想パートがカラーという、普通とは逆の構成。これによって、ディの「赤」が映えるようになりました。村の豊かな緑、雪景色、風に揺らぐ稲穂。これもカラーの効果ですね。
〈距離の映画〉
いくら〈ツィイー推し〉とは言え、前半やたらと彼女のアップが多いのが気になりました。対して、ルオは顔がほとんど見えません。しかし、これも意図的。ディがルオと近づくにつれて、ルオの顔ショットが増えていきます。
という訳で、感動と計算に満ちた一本。未見な方は人生損してると言っても過言じゃない映画です。ツィイーの可愛さ、ハンパなし!
(通算995タイトル)
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