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2015年10月21日17:10

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水曜クビクビ日記343:「ヒトラー暗殺 13分の誤算」

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1939年11月8日、夜。ミュンヘンのビューゲンブロイ(酒場)で開かれるナチ党集会で、恒例の総統演説がはじまった。同じ頃、スイス国境付近で挙動不審の男が逮捕される。彼の名はゲオルク・エルサー。スイスで家具職人として働く生粋のドイツ人。やたら時計を気にするゲオルクは、そのまま留置所に放り込まれる。そして…ビューゲンブロイで大爆発が起こった。

ドイツ刑事局本部。ゲオルクが尋問室に連行される。逮捕されたときに時限爆弾の設計図と信管を持っていた彼は、爆破事件の実行犯とすぐさま同定され、本部に護送されてきたのだ。尋問を行なうのは、局長ネーベとゲシュタポ責任者ミューラーの二人だ。彼らは、頑として黙秘するゲオルクから自白を引き出すため、拷問を開始。だが、姓名すら答えを拒否するゲオルクに手を焼くことになる。そこで戦法を変え、ゲオルクが故郷に残してきた婚約者エルザを連行し、ゲオルクに脅しをかける。これが奏功し、ゲオルクは重い口を開き始めた。

1932年。職人としての生活も安定し、アコーディオンとダンスを武器にナンパを繰り返して青春を謳歌していたゲオルクは、実家の生活困窮を知り故郷に帰ることになる。時はナチ党台頭の頃。地元の親友ヨゼフが共産党員だったこともあり、何となくナチ嫌いになっていたゲオルクだが、特に政治に関心もなく日々を送っていた。そんなことより、一目惚れした人妻エルザを落とすほうが重要だったのだ。しかし、ノンポリのゲオルクですら、次第にエスカレートするナチ党員の横暴と村人たちのヒトラー信奉熱に苛立ちと不安を感じ始める。冷静な彼は、このままナチが好き勝手に突き進むと戦争に突入し、国が滅ぶのではと考えるようになった。そして1939年、持てる知識を総動員して精巧な爆弾を作り上げ、コトに及んだのだ。だが、結果は失敗。ヒトラーはいつもより13分早く演説を切り上げ、爆発を免れていたのである。

素直なゲオルクの自供を聴き、彼の単独犯行であると報告を上げるネーベとミューラー。しかしヒムラーはこの報告に不快感を示し、爆破には黒幕がいるはずと主張。何が何でも爆破を命令した組織の名を吐かせろと圧力をかけてくる。ヒムラーは、政治的背景のない一市民が総統暗殺を企てたという事実を受け入れることが出来なかったのだ。純粋なナチ党員であったネーベも、最初はとてもゲオルクの単独犯とは思えなかったのだが、尋問を続けるうちに「事実」に目を向け始めるのだった。

1945年、春。獄中のゲオルクに、一つのニュースがもたらされる。それは、ヒトラー暗殺を企てた罪で、ネーベが逮捕され処刑されたというものだった。

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「ヒトラー暗殺 13分の誤算」。またまたドイツ映画です。

ひっじょーに淡々としているので、面白いかどうかと問われたら答えに窮する作品なんですが、観る価値はまぁまぁある一本。爆破でヒトラーが死なないことは誰もが知っていることなのでハラハラは無いし、背景にアッっと驚く真実があるわけでもないので、展開はどうしても地味になりますわな。この映画の強みは、ご存知「ワルキューレ」の五年前に、たった独りで歴史を変えようとした無名の男がいたという事実にスポットを当てたことと、その動機を描き出したこと。そこは確かに興味深いですよ。ゲオルクの尋問を通してネーベや速記係が少しずつシンパシーを感じていくのは、ドラマとしての見どころ。回想で描かれるゲオルクの恋愛ストーリーも見どころなんだろうけど、これは正直大して面白味が無いんだよなぁ。



というわけで、歴史に興味がある人にはオススメ。映画の出来としては普通、としか言えない作品でした。
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