ニュージャージーでひっそりと暮らす男、ジョン・ウィック。妻を病で亡くしたばかりの彼の元に、〈デイジー〉と名札のついた仔犬が届く。これから独りきりになるジョンのため、妻が生前手配していたものだった。ジョンとデイジーの共同生活が始まり、穏やかな時間が流れるが、ある夜、覆面をした男たちが家に侵入したおかげで状況が一変する。男たちは、ガススタンドで見かけたジョンの愛車マスタングに惚れ込み盗みに来ただけなのだが、面白半分にデイジーを撲殺し、ジョンを半殺しの目に遭わせて去っていった。その正体は、ロシアマフィアのボス、ヴィゴ・タラソフの息子ヨハンと仲間たちだった。彼らは知らなかったのだ。ジョンが昔、NYを震撼させた凄腕の殺し屋だったことを。借りを返すために地獄の果てまで追い詰める執念の野獣であることを。翌朝、息子がやらかした不始末にビビったヴィゴはジョンに電話をかけ示談を申し入れようとするが、ジョンは無言で返すだけだった。ジョンは既に、封印していた昔の〈仕事道具〉を引っ張りだし、ヨハンらを皆殺しにする準備を進めていたのだ。ヴィゴはジョンを迎え撃つため、手下を総動員し外部の殺し屋たちも雇い入れるのだが……
「ジョン・ウィック」、観ましたー。
一言で言うなら、〈ジェイソン・ステイサムの映画なのに、間違ってキアヌにオファーが行ってしまった作品〉でございます。プロットだけなら、ほんといつものステイサム映画ですよ。主人公がバタバタと敵を倒していくだけのアクション映画ですね。キングスマンの教会のシーンが90分続く感じと思ってて下さい。
じゃ、レンタルで十分なのかと言えば…
それはちょっと勿体無いかな(笑)
まず、スタントコーディネーター出身の監督が撮っただけあって、痛みを十分感じさせるアクションシーン。これは大音響の劇場で観るべき。そして、マトリックスシリーズで監督と絆深いキアヌの頑張り具合。格闘しながらの近接射撃は、リベリオンのガン=カタほどダンサブルではなく、たまに滑稽ですらあるんだけど、だからこそリアルな印象を受けます。デフォー演じる盟友マーカスはステレオタイプではあるものの、コンチネンタルホテルのフロントなど、魅力的なキャラも楽しいですしね。掟や金貨で縛られる裏社会のコミュニティー感も面白かったです。
というわけで、ヨーロッパコープ風のB級アクションのように見えて、実はキアヌありきの見応えある作品でありました。オリジナルスーツを着こなすキアヌの格好良さに、おっさん観客も満足でございます。野郎どもは、とりあえず観ろ!
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