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2015年10月16日21:40

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“足かせ”は2つ…金本氏「阪神監督受諾」へ尻込みの真相



「やる気はある。でも今は……というのが本音ではないか」

 阪神から次期監督の就任要請を受けている金本知憲氏(47)の胸中を代弁するのは、ある関係者だ。

 金本氏は12日夜、都内で阪神と3度目の交渉を行った。その際も返事は保留したものの、来季のコーチ人事などにも影響するため、近日中にも決断するとみられている。

 金本氏は、和田監督の退任を発表した翌日の10月1日、球団幹部と初交渉を行った。それから2週間がたった今も、煮え切らない態度を続けている。冒頭の関係者が言う。

「監督になる気がないならさっさと断ればいいのに、今のところ金本は『監督はやりません』とは一言も言っていない。実は本人が悩んでいるのはチーム状況なんです。今の阪神は、メッセンジャーとマートン、ゴメスが中心のチーム。鳥谷、福留、西岡もピークを過ぎた。マートンや抑えの呉昇桓は退団濃厚とみられており、二軍を見ても彼らの穴を埋めることができそうな生え抜きは育っていない。バリバリ働けるのは藤浪ぐらいなもんでしょ。補強がうまくいかなければAクラスさえ厳しい状況です。都合のいい話ですが、2、3年は監督候補に名前が挙がった岡田元監督などが世代交代を進め、地ならしが済んだ後に監督をやりたいのです。実際、『来年、どうやって勝つのよ?』と漏らしているそうですから」

■球団の決意表明は世間へのポーズ?

 フロントの問題も大きい。南球団社長は13日、電鉄本社で、「チームの雰囲気やムードを変える必要がある。雰囲気とかを一新して、一からつくっていく」と話した。

 チームを「一からつくり直す」には、生え抜きが育たない阪神のアキレス腱ともいうべきスカウトや育成部門の強化が不可欠。監督のクビをすげ替えたところで、フロント改革なくして再生はあり得ない。

 しかし、「ここはフロントの中枢が変わらない限り、改革などできるはずがない」と放送関係者がこう続ける。

「阪神のフロントは基本的に現役を引退した選手たちの受け皿。能力より波風立てずにやっていくことが優先される。いい例がスカウト部門です。かつては10年間、ひとりも選手を取らなかったスカウトがいたほど。能力主義でスカウトの絶対数を減らし、他球団の血を入れた時期もありましたが、一時的に過ぎない。再び引退選手の再就職先になって数自体も膨れ上がっているのが現状です」

 外国人やFA補強に毎年、湯水のごとくカネを使いながら、05年を最後に10年間も優勝から遠ざかっているのは何よりフロントに欠陥があるからだが、勝てなくても甲子園には客が入るから経営的には超優良企業。切迫した事情があるわけではないのだから、「一からつくり直す」という“決意表明”もどれほどのものか。ファンや世間に対するポーズという気すらしてくるし、そんな球団体質は金本氏にとって足かせになりかねないという。

「金本はOBでも、純粋な生え抜きではない。ある意味、改革派の象徴として乗り込んでくる外様ともいえる。どっぷりとぬるま湯につかり、現状を変えられたら困る大半のフロントにとってはむしろ煙たい存在で、生粋の阪神OBである岡田待望論もそのあたりから聞こえてくる。金本がもし監督を引き受ければ、結果として彼らを敵に回すことになる。金本はそんな空気を読んでいるのですよ」(前出の関係者)

 戦力がないうえに、獅子身中の虫までいる。金本氏を阪神に引っ張った楽天の星野仙一副会長は「こういうのはタイミングやから、迷ったら引き受けろ」と背中を押しているらしいが、これでは監督を引き受けるべきか迷いもするわけだ。






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