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2013年10月04日20:28

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生きて還ってこその人命救助

自らの命を犠牲にしてまで他人を助けようとする行為を「バカだ」とか貶めるつもりまではない。でも、この手のニュースに触れるたびに、やはり、「自分が生きて還ってこその人命救助」だと思わざるを得ない。ましてや、それを政府が褒賞すると言うのには、違和感がある。

■村田さんに紅綬褒章=踏切で高齢者救助―政府
(時事通信社 - 10月04日 12:02)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=2601701

もし、自分が赤の他人に命を助けられて、そのせいで助けてくれた人が死んだとしたら、私なら、その人に生涯最大の感謝の念を贈ると同時に、それ以上に、「自分のために、他の人を死なせてしまった」と言う十字架を一生背負うことになるのかと思うと、いっそ、「助けられずに死んだ方がよかった」と思うのではなかろうか。

そう考えたら、もし、目の前に死にそうな人がいた場合、自分の命に危害が及ばない範囲で力を尽くすにしても、自分も巻き添えになりそうな状況で助けようとまでは思えないだろう。生き残った相手の心の傷を与えないようにするには、助ける自分も生き残るるのが絶対条件なのである。

まあ、そんな状況に居合わせたことがないから言えることであって、もし、その状況になったとしたら、まったく何もできずに終わってしまうか、逆に反射的に助けに行ってしまうかは、そのときになってみないと分からないけどね。

亡くなった村田さんのお父様は、娘が目の前で死んでしまい、ある意味、この事故で一番の「犠牲者」とも言える。報道では、気丈にも「娘が助けた方が生きているのが救いです」みたいなことをおっしゃっていたが、心の奥底では、「何で、あんな奴のために、娘が死ななきゃならなかったのか」と恨んでいるかもしれない。

でも、政府が褒賞するような大事になってしまったら、ますます自分の素直な気持ちを表せなくなり、余計に心を痛めたりしないか。マスコミにしても、政府にしても、必要以上の美談に仕立て上げるのではなく、大事にならないようにそっとしておいた方が、村田さんのご遺族にとってはよかったのではないか?と私には思えてならない。
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