人はなるべく長く色んな物や人を所有したいと思っていると思う。
しかも短い期間ではなく、できれば永遠に。
だから恋人になったり、結婚したりする。
やくざの杯なんかも同じ理由だと思う。
物だったら購入するという事が、永久所有になるかと思う。
現在では、経済的理由などで長い所有ができないから、短期間借りるのが流行だ。
賃貸マンション、ホテル、あらゆるレンタル。
飯屋なんか、その最たるモノのような気がする。
飯屋のイスとテーブルは自分の物ではない。
食事中、無料で借りる事ができる。
食べる食事も1回分を注文し、1回分を支払う。
ホテルも宿泊する日数分を支払う。
ホテルでは1回分の歯ブラシとか1回分のシャンプーまである。
永久とは程遠い。
だが、色んな体験をできるという意味では、すごく面白いのかもしれない。
中国に行かなくても中華料理をいただける。
高級な家を建てなくても、高級な部屋で寝る事ができる。
しかも1回分や1日分だとそんなに高くない。
ちょっとだけお試しができるという事だ。
最近ではこのお試しができる範囲をどんどん広くしていって、従来ならお試しが不可能だった
業種まで、お試しができるようになってきた。
それが新ビジネスの主流とも言えるようになってきたようだ。
ちょっとわくわくする。
異なった世界を疑似体験できるのは楽しい。
ただ、私は、お試しは嫌いではないが、お試しは1回で十分であり、お試しを何度も繰り返す人生は嫌いだ。
お試しとは、自分がしたい道の選択肢を増やす行為だからいい訳で、お試すことが生き方になるのは嫌だと思うからだ。
お1人様が嫌いな理由も、どうもこのあたりにあるような気がする。
私は、色んな物を永久に欲しいと思う。
死ぬまで20年だとして、20年レンタルだと同等だが、気分は悪い。
借り物は、所詮、借り物で、仮の姿であると思う。
これが今の世にそぐわない、古い考え方だとは自覚しているが、こういう感覚って、こだわりというか意地みたいなのもあって、変えたくない。
物も人も、永久に自分との関係が変わらない方がいいな。
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