東京…
度重なるDVに耐えられず夫から逃げた紀子。だが一人ひっそりと住むアパートにも夫が現れ、当然暴力を振るわれ骨折・入院となった。どこに行っても逃げられない運命なんだ…と絶望する彼女に、看護師・路子が声をかける。彼女に導かれ、紀子は退院後に三浦海岸へと向かい、昭江と呼ばれる女性が運営するシェルター〈おうち〉に身を寄せることに。
千葉・館山…
海岸で発見された水死体。館山南署刑事・薫は、その身元が都内に住む水商売の女・今村睦美であることを掴んだ。本部が自殺と断定し解決した案件となるも、睦美の彼氏・松原がDV野郎であることを知ると、殺人事件の可能性を考え捜査を続行してしまう。やがて松原が不審死を遂げ、睦美の過去と交友関係を洗った薫は、三浦海岸の〈おうち〉に辿り着く。
「シャドウワーク」
以下、ちょっと待って、ネタバレイバック



諦観・自己肯定感の低さ・主体性の欠落という被害者症状が揃いまくって自殺しそうな暗い紀子が吉岡里帆。エリートな夫からの攻撃で仕事も人生も破壊されアルコールに救いを求める薫が奈緒。同じDV被害者でありながら追う者追われる者である女2人の邂逅のドラマです。原作もドラマWも未体験だが、つい最近観たDisney+のドラマ「フューリアス」を思い出した。桐野夏生が書いた「OUT」の現代版とも呼べるかも。
〈おうち〉の面子がなかなか渋い。いま公開中の邦画三本に出ている驚異の70代・風吹ジュン。鶴瓶みたいなルックスで柔和さと怖さを見せつける美保純。確実に個性派女優になった酒井若菜にウイカ様。末っ子的な佐月絵美って子はよく知らないが、結構奮闘していたな。彼女たちは吉岡里帆以上に目立たず、通常生活時とシャドウワーク時の切り替えが凄くてプロの仕事ぶりを観たなという気分になりました。吉岡里帆も風呂上がりのすっぴん感が何とも言えず、ファンなら見逃せないとこだろうな。
説明不足な点もあるにはあるが、総じて破綻なく楽しめた。〈おうち〉で完結しないネットワークに闇深いものがあり、これスピンオフとか続編とか作れそうな題材だなと思ったり。
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