臨床心理士のマイケル・ハンターは、16歳の息子カイルが鬱を発症したことで同僚に治療を依頼した。一旦は症状が改善したカイルだったが、17歳になった時、突然自宅のガレージで自殺してしまう。兆候を見逃していたと激しく自分を責めたマイケルは、妻と娘シェリーに背を向けて家を出て、臨床から退くと決意した。
三年後。心理学者として講演と執筆の日々を送るマイケルの元に旧知の児童心理士バーバラが訪ねてきた。彼女がケアをしているトラウマ少年トミー・カフェイについての相談だ。トミーは18歳となる数週間後に養護施設を出て独り立ちする予定だが、果たして大丈夫だろうか?とバーバラは不安らしい。トミーが亡きカイルと同年代であること、そして彼のトラウマが特殊であることから、マイケルは診察を引き受けるのだった。
…トミーは幼い時に母ダイアナを亡くしている。DV気味だったトミーの父に殴り殺されたのだ。学校から帰ってきて無惨な遺体を見てしまったトミー。父が刑務所に行き、ずっと施設暮らしのトミーだが、会ってみると柔和で穏やかな青年だ。しかし両親、特に母については語ることを拒んでいる。マイケルは彼の父からも話を聴こうと州立刑務所に向かうが…
「アンディ・ガルシア 沈黙の行方」
語られなかった部分に本質がある…という心理面接テクニック的なものがちゃんと脚本の構成とマイケルというキャラの過去にもリンクしているまずまずの佳作。ガルシアさん主演の未公開映画でサイコサスペンス風の売り方してるから、どーせB級だろうと舐めてたら意外な掘り出し物だった。安い悪役ばかりのアクターになってしまったガルシアさんの演技巧者ぶりも堪能できる。
後半、ある意外な事実が明らかになるんだが、そのセンセーショナルな点が本国でも未公開となった理由なのだろうか。いい話では全くないが、マイケルもトミーも救われたらいいなと思わせるエンディング。お暇な方はぜひ。
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