大阪・堺…
日向大貴は自閉スペクトラム症。綾之町のアパートに独りで暮らし、毎日清掃の仕事に出かけている。きちんと自立しているわけだが、この生活に至るまでには妹・希の並々ならぬ努力と苦労があった。ある日希は、東京出身の彼氏からプロポーズされる。向こうの両親は希の事情を知った上で、いちど希と大貴に会いたいというのだ。不安を抱えながらも、大貴に東京旅行の話を切り出す希だが…
「平行と垂直」
以下、平行とネタバレ。



関ジャニの安田章大が大貴役、希を演じるのはのん。原案・脚本は女優としてのイメージが強い山野海。この人、最近では高橋一生の「リボーン」で商店街のおばちゃんを演じていたのが印象的。
さて本作。病状が人それぞれであるASDをフラットに描いている点は好感が持てるけど、ストーリーがあまりにクリシェで飛躍がないのが物足りない。想定通りの展開で想定通りに着地する。作り手・演者全てに真面目さが滲み出ている感じ。だからちょっとだけ退屈で脇に意識が向いてしまった。少女サナはシンプルに「おもろい関西人」の体現者として笑かしてくれたし、大貴の同僚・芦川誠、ダメ父の高山トモヒロ、グループホームの福田転球など出しゃばらずに個性が出たおっさんたちを見ている時間が何より楽しかった。いい話でいい映画であることは否定しないものの、最近の邦画によくあるインパクトには欠けた作品だった。
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