2026年第18回K-POPシリーズ
<今夏、世界を駆けるK-POPの熱狂 — IVEの北米進出とaespaが切り拓くデジタル・フロンティア>
日本のテレビに立て続けに登場するIVEとaespaは、プロモーション以上の現在地を示している。日本国内の音楽番組を足場にしながら、北米ツアーや大規模ワールドツアーへ接続していくその動きは、いまのK-POPが持つ越境性をよく表している。
紹介するアーティストとテレビ番組
・IVE(アイヴ)7月17日(金)テレ朝系列「ミュージックステーション」
https://www.tv-asahi.co.jp/music/dreamlive/timetable/
・aespa(エスパ)7月23日(木)フジテレビ「STAR」
https://www.fujitv.co.jp/star/
目次
第1章 日本列島を席巻するIVEの熱狂
第2章 海を越えて — 北米ツアーとMLB始球式の挑戦
第3章 鮮烈なインパクト — 日本のテレビシーンへの登場
第1章 日本列島を席巻するIVEの熱狂
6月23日(火)に2年ぶりの東京ドーム公演を成功させたIVE(アイヴ)は、この1ヶ月日本での活動が目白押しである。6月29日(月)にはTBSのCDTVライブ!ライブ!にVTR出演し、しっとりとしたバラードナンバー「LUCID DREAM」を披露した。7月4日(土)には
日テレのTHE MUSIC DAYにて、スタジオ生出演した。大歓声を受けながら、グレー(またはダークカーキ)のセットアップで登場した。ミリタリー(軍服)の要素を取り入れて、ガールズクラッシュと呼ばれる、強い女性像を打ち出した。熱唱した「BANG BANG」は、アグレッシブ・エレクトロ・ポップの楽曲である。
写真� �IVEのメンバー BANGBANGのティザー
背筋を伸ばして、右手を上げるポージングは、垂直のシルエットを強調する。サビでは声をそろえて「BANG BANG」とうちだしながら、肩を揺らしてリズムをとり、観衆との間でもエールを交換した。
7月17日(金)に、テレ朝系列のミュージックステーションにスタジオ登場する。先日CDTV ライブ!ライブ!と同じく、歌唱曲は「LUCID DREAM」である。よりガールズクラッシュと呼ばれる攻撃性を打ち出したBANG BANGとは対照的な曲だった。聴く人をうっとりさせる「夢幻的なミディアム・バラード」である。浮遊感のあるメロディにあわせて、メンバーは甘く切ない声を意識的に出す。伸びのある声質のリズのハーモニーは、リズムの激しさを手放し、代わりに聴き手の感情を静かに波立たせるような包容力を宿している。
写真�◆�IVE 2026年5月27日に発売されたCD「LUCID DREAM」のジャケットの一幕
彼女たちは、繊細なガラス細工のような儚さと美しさを全開にするだろう。「強い女性像」と「夢幻的な少女像」。この二つの極端なコントラストこそが、IVEが日本の音楽シーンで提示する、最も現代的なアーティストとしての姿に他ならない。そして日本のTVに登場すると、いよいよ太平洋を越えていく。
第2章 海を越えて — 北米ツアーとMLB始球式の挑戦
彼女たちは日本の首都東京から、北米大陸へと渡航する。7月21日(火)にカナダの最大都市オンタリオ州トロントのスコシアバンクアリーナを皮切りに、北米ツアーの幕を開ける。同じカナダのフランス語圏モントリオールを経て、国境を越えて米国に上陸する。7月25日(土)にニュージャージー州のニューアーク公演後、メンバーの一人チャン・ウォニョンは隣のニューヨーク州ニューヨークシティに移動する。7月26日(日)に、ニューヨーク・メッツ対ロサンゼルス・ドジャース戦が行われるシティ・フィールドで、ウォニョンが始球式を務める。グループとしての北米ツアーの最中に、メンバー個人がMLBの舞台に立つことになり、その越境的な存在感をあらためて印象づけている。
過去ウォニョン自身は、グループメンバーのイソと共に、韓国内で一度始球式に招待されていた。2022年6月19日午後、ソウル松坡(ソンパ)区蚕室(チャムシル)で「2022新韓銀行SOL KBOリーグ」斗山ベアーズ対KTウィズの試合前にマウンドに登場した。当時は韓国でもコロナ対策が続いており、観客にはマスク着用と共に声出しも控えるよう要請されていたとみられる。現に招待されたウォニョンとイソは、それぞれマスクを着用していた。二人は役割を分担する。ウォニョンがマウンドに立ち、左手にグラブを右手に硬式球を握った。イソは右バッターボックスに入る。ショーを迎えるにあたり、二人はマスクを外して、素顔を見せた。ウォニョンはグラブに硬式球を収めると、首を縦に振った。バッターボックスのイソが、用意が整ったと合図を出したとみられる。
ウォニョンは、投球ポジションの手前から、背筋をしっかり伸ばして、右足を上げる。ダンスで培った軽やかな動きで、硬式球をキャッチャーミットに向って投げる。ふわりとカーブを描いて落ちていくボールに、イソは思いっきりよくバットを振った。キャッチャーが低めにグラブを構えてキャッチした。見逃せばボール。イソが空振りすることにより、ストライクをとった。観衆から拍手が送られる中、ウォニョンとイソは互いに向き合い、笑顔で言葉を交わすと、そのままピッチから去っていった。
写真�� 2022年韓国内で始球式に招待されたイソ(左側)とウォニョン(右側)
あれから4年、IVE(アイブ)は、コロナ禍を経て、国を跨いで人の往来が戻る中で、アジアを越えて、北米や欧州の若者からも支持を集めた。ウォニョン自身は、個人ブランドとしてもK-POP屈指の高い評価を受ける。データ分析企業の韓国企業評判研究所は2026年5月17日、ガールズグループのメンバー730人を対象に実施したビッグデータ分析の結果、チャン・ウォニョンが1位になったと明らかにした。身長は173cm、長い手足が生む垂直のシルエットは、ひとつの完成された像のように印象づける。
ウォニョンは単独でイベントに参加すると、速やかにグループの一員へと戻っていく。カナダとアメリカの東海岸から離れ、7月29日(水)南部テキサス州オースティンの公演を経て、8月には西海岸へ移動する。カリフォルニア州の南部ロサンゼルスと北部のオークランド、ワシントン州のシアトルを巡回する。最終公演は8月9日、カナダのブリティッシュコロンビア州バンクーバーのロジャースアリーナである。 一息ついた後、9月には香港と台湾の台北で、2公演ずつ計4回の公演を行う。国を跨ぐ彼女たちの忙しい日々は続いていく。
第3章 鮮烈なインパクト — 日本のテレビシーンへの登場
IVEと共に国を跨いで活動するaespa(エスパ)も、日本のテレビに登場する。6月28日(日)にテレ東音楽祭にて、「LEMONADE」を日本のファンの前で初めて披露した。近未来的なエレクトロニックなナンバーに合わせ、衣装も実にインパクトがある。ネオンイエローをベースカラーに、漆黒のアイテムを組み合わせたコントラストを打ち出した。鋭い電子音に乗り、メンバーのシャープな身体表現を重ね合わせることで、近未来感が立ち上がる。
写真�ぁ�LEMONADEのミュージックヴィデオの一幕
彼女たちは、7月18日(土)から20日(月・祝)に跨る3連休、東京都調布市京王アリーナでファンミーティングを開催する。来日にあわせて、7月23日(木)19時にフジテレビで放送する「STAR」にて登場する。披露するのは7月24日(金)にリリースされる新曲「KISS N TELL」と明らかにされた。既にYoutubeでは、7月6日にミュージックヴィデオが先行公開されている。
aespaのコンセプトは、現実の延長線上にある近未来を、音と映像と身体表現で立ち上げるところにある。メンバーの身体表現、映像演出、電子音の質感が合わさり、現実のステージに“デジタル世界観”を持ち込んだ。東京でのファンミーティングとテレビ収録を経て、8月から翌年2月にかけて、アジア、北米、欧州の3大陸25カ国に跨るツアーへと踏み出していく。彼女たちが提示する、AIやバーチャルキャラクターと融合したその音楽世界は、もはやK-POPの枠を飛び越え、世界的なデジタル・ポップ・アートとして受容されつつあると言えるだろう。
IVEが日本のテレビから北米アリーナへと軽やかに接続していく一方で、aespaは日本の地上波の前でも独自の近未来感をくっきりと刻んだ。両者に共通するのは、来日が単なる“海外アーティストのプロモーション”ではなく、世界規模の活動の一部として組み込まれていることである。いま日本のテレビで起きているのは、K-POPの一場面ではなく、そのグローバルな運動の断面なのかもしれない。
以下 写真の出展先と参考リンク
・ 写真� �IVEのメンバー BANGBANGのティザー 掲載元 OTOTOY 2026年2月10日午前8時
https://ototoy.jp/news/128502
・ 写真�◆�IVE 2026年5月27日に発売されたCD「LUCID DREAM」のジャケットの一幕 掲載元 amazon music 検索ワード LUCID DREAM (初回生産限定盤E) - IVE (特典なし)
・写真�� 2022年韓国内で始球式に招待されたイソ(左側)とウォニョン(右側) 掲載元 Kstyle 2022年6月19日18時22分付
https://kstyle.com/article.ksn?articleNo=2195389
・IVEの北米ツアーの日程表 bandsintownより
https://www.bandsintown.com/ja/a/15514914-ive
・データ分析企業の韓国企業評判研究所が2026年5月17日に発表した個人評判ブランドランキングについて
2026年5月17日午前8時44分付け 毎日経済より
https://www.mk.co.kr/jp/hot-issues/12050131
・写真�ぁ�LEMONADEのミュージックヴィデオの一幕 掲載元 LAODONG 2026年5月31日16時59分付
https://ja.laodong.vn/giai-tri/aespa-khang-dinh-suc-hut-voi-album-moi-lemonade-1711364.ldo
以下過去のK-POPシリーズ
・J-POPの往年のアーティストとのコラボ企画(1)
<2夜連続音楽特番――aespa、ZARD、IVEが彩る2日間> 2026年6月27日付
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1992412045&owner_id=32437106&from=list_diary_title
・J-POPの往年のアーティストとのコラボ企画(2)
第1回 第1章 Hearts2Hearts TV出演紹介 第2章 ZARD TV出演 7月9日(木)付け
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1992479837&owner_id=32437106&from=list_diary_title
第2回 第3章 「仮想と現実の境界で――aespaが解き放つ新たな世界」
第4章 伝説のバンド Do As Infinity出演。懐かしいアコスティックメロディー
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1992491070&owner_id=32437106&from=list_diary_title
第3回 IVE(アイブ)Hearts2Hearts
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1992502951&owner_id=32437106&from=list_diary_title
以下 aespaのメンバーの始球式
2026年4月21日付 2026第7回K-POPシリーズ『春の重奏、さざなみの記憶(下)』第3章 野球のマウンドに立つデジタル光 ― カリナとウィンター、MLBとの交差
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1992024817&owner_id=32437106&from=list_diary_title
“みちょぱ”池田美優、第1子男児出産を報告「髪の毛ふっさふさ」 “パパ”大倉士門も喜び&感謝「正直どっちにも似てます」
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=54&from=diary&id=8870943
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