先日に大和三山を縦走したのだが、耳成山で出会ったおっちゃんに強烈にオススメされて、ルートに甘樫丘も加えて周回したのである。その頂上から眺める明日香村の風景がなかなかにのどかで、いつか史跡めぐりをして歩いてみたいと思っていたところ、このたび飛鳥・藤原の宮都が世界遺産に登録される運びとなったとのことである。これはいつ行くの?今でしょ!となったわけである。
今日は甘樫丘から高取山までを周回するロングコースを歩く予定なので、堺を5時に出発して南阪奈・大和高田バイパスを爆走し甘樫丘の下の駐車場に6時前に到着する。無料なのに綺麗なトイレや自販機も設置されている駐車場だ。
まずは甘樫丘へ登る。駐車場からは10分ちょいで到着する。大和三山の眺望や明日香村ののどかな風景を楽しんで降りる。
飛鳥寺の横を通って丘へと上がり、酒船石を見学。巨石の天面に穴や溝が掘られていて水が溜まっている。一説には酒を造ったとも薬を調合したとも言われているらしい。
それから飛鳥のシンボル、石舞台古墳へ。小学校の遠足で来た時以来に見た石舞台古墳、カッコよ!!ぜひ石室の中に入りたかったのだが、朝早すぎてまだ入場できなかった。残念極まる。
そこから稲渕へ行くには普通に車道を歩くルートと祝戸の山の上へ登るルートがある。どっちがいいかとひるねに問うとそりゃ山ルートとのお答え。今日はロングコースだと言っているのに自らを追い込んでいくそのスタイル、キライじゃないぜ!
遊歩道の階段を登りきると展望スポットが何ヶ所かある。北を見ると先ほど登ってきた甘樫丘から耳成山、天香久山が一望だ。さらに進んで稲渕の棚田を見下ろす展望台からは南の山々が望める。奥の方に聳えている台形の山が今から目指す高取山なのだろうか。遠いな。
稲渕の棚田の美しい景色を見ながら県道へと降り、さらに奥飛鳥へ向かう。飛鳥川には綱が渡されている。注連縄か何かかと思ったら、男性器を模した男綱というものらしい。上流には女綱もあり、子孫繫栄や五穀豊穣を祈るものなのだそうだ。
男綱から少し川を上ったところに飛鳥川の飛び石というのがある。万葉集にも詠まれているらしく、ぜひ渡ってみたいと思っていたのだが、いざ実物を前にすると写真で見たよりも水量が多く若干ワイルドである。登山靴であればチャレンジするところであるが、今日はロードが長いのでハイキングシューズだ。涙を呑んでやめておくこととする。
飛鳥川に女綱が架かっているのが見えたら、そこの橋を渡ると高取山への登山口である。祝戸の遊歩道とは違う本格的な登山道を沢沿いに登って行く。沢の音がしなくなると道は斜度を増し、やがて尾根筋の道と合流する。
石垣の跡が点在する竹の道を進んでいくとやがて猿石の分岐に到着する。愛嬌があるというかひょうきんな表情のお猿さんであるが、夜とかに見たらちょっと怖いかも知れない。
猿石から少し上がると国見櫓跡の分岐があり、片道数分程度なので寄り道していく。果たして国見櫓跡からの眺望は素晴らしかった。奈良盆地が一望でき、金剛・葛城・二上山から生駒山脈が左に列をなし、遠くは京都山地まで見渡せる。こりゃ櫓も建ててみたくなろうってなもんです。
分岐へ戻り山頂を目指す。なんちゃら門跡というのを過ぎる度に石垣の立派さレベルが上がって行く。よくこんだけ多くの巨石をこんな山の上に運んで石垣を造れたもんだ。昔の人すげーなあ。
クマさんが「本丸→」と案内してくれてるチェーンソーアートをすぎ、10:00高取山(584m)登頂。城の石垣跡が立派すぎて山頂感が全くしないのはどういうワケだ。
高取城は南北朝の時代にその基礎ができ、幾度かのモデルチェンジを経て戦国時代に白亜の立体的に美しい城として築かれた。現在では日本三大山城に認定されている城である。石垣跡しか残ってはいないが、それだけでも当時の栄華を想い起こさせる壮観なものとなっている。
少し休憩したいがお昼にはまだ早いので本丸の下の東屋でコーヒーを淹れておやつ休憩を取って下山にかかる。今日は時計回りの周回ルートの計画なので、壺阪寺の方へ下りて行く。
意外と険しい登山道を下りて行き、阿羅漢の磨崖仏や五百羅漢像などを経て壺阪寺へ。車道に合流すると頭上に朽ち果てた赤い陸橋がある。下をくぐってから後ろを振り返ると陸橋の向こうにウルトラマンかと思うような巨大な大仏様がこっちを見ていて心底ビビった。「うわっ!」ってちょっと声出たし。
壺阪寺から急な階段を下って行き、沢沿いの気持ちいいい道に出る。しばらく行くと車道と合流し、ここから長い舗装路歩きとなる。壷阪寺の方を振り返ると山の中腹に先ほどの大仏様が横を向いてお立ちあそばれている。って存在感ありすぎ。
直射日光の容赦なく照り付ける車道を延々と歩いていき、キトラ古墳へと到着。そこからさらに30分ほど進み、高松塚古墳へと着く。この周辺は公園として整備されており、トイレや立派な東屋もある。ここで昼メシとする。
30分ほどゆっくりして出発。飛鳥歴史公園を抜け、鬼の雪隠・鬼の俎方面へ向かい、14時すぎに甘樫丘の駐車場へと戻ってくる。
その後は甘樫丘から車で10分ほどのところにある太子の湯で汗を流して帰る。8時間かけて22km。いやあ、今日もようけ歩いた歩いた。
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