ニューヨーク……
ニック・ビアンコは名うての強盗。ウィリアムズ、マンゴーニ、リゾの3人と組んである宝石商を襲撃したが、逃走中に独り逮捕されてしまう。検事補ディアンジェロは彼に仲間を売るよう説得するがニックは拒否。宝石の分け前で妻子にカネが入るのだから密告なんかできるわけもない。しかしシンシン刑務所に入って三年後、妻が死んだと新聞で知ることになる。仲間たちは分け前を俺の家族に残してくれず、貧乏を苦に妻がガス自殺。幼い子供らは施設送りになった…ニックは激怒し密告者になることを決意。ウィリアムズとマンゴーニを逮捕させ、リゾだけは逃してやった。そうすればリゾが密告者に見えるからだ。
宝石強奪の黒幕は弁護士ハウザーだった。彼はリゾを始末するためサイコパス気質の殺し屋トム・ユードーを雇った。既に高飛びしているリゾの口を封じるため、見せしめでリゾの母を惨殺するユードーだったが…
「死の接吻」
その昔、WOWOWで1995年の映画「死の接吻」を観て、リメイク作品だと知りました。オリジナルがこちらの1947年の映画。そもそもWOWOWで「死の接吻」を何故観たかと言えば、好きな作家アイラ・レビンの小説の映画版だと勘違いしたせいで、それは91年にマット・ディロン主演の方でしたというオチ。
さて1947年版の本作は、密告者になることを決意した男の苦悩を描いたドラマで、密告される側や警察の描写はややあっさり。しかし密告される側=悪党側はたった一人、鮮烈な印象を残しました。それがリチャード・ウィドマーク。俺の中では頑固一徹なジジイのイメージだったウィドマークが若かりし頃にサイコパスだったとは驚きでした。あの不快な笑い方が特徴で、車椅子のシーンとラストの発砲シーンが最高です。リメイク版ではこの役をニコラス・ケイジがやっていたけど、当時のニコラスではやや物足りなかったかな。今なら最高のキャスティングでしょうけど。
脚本がベン・ヘクト、監督がヘンリー・ハサウェイという布陣なのも良作の証拠。「ビッグ・ドライバー」と続けて再鑑賞してみたら味わいが深かったな。
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