…健康な肉体は健康な精神を作る。
1980年代、雪の降るシカゴ…
刑事弁護士アニー・タルボットは、父マイク・ラズロが司法省から戦犯告発されたと知り驚愕する。37年前にハンガリーから一家で移住したマイクは元農民だった。それなのに、1944年に発生したブダペスト・ランシッド橋でのユダヤ人虐殺事件の首謀者だというのだ。国連で偶然見つかった書類からマイク(ミシュカ)・ラズロの名が浮上したのが捜査のきっかけらしい。アニーは父を問い詰め、移住時に「農民」と当局に嘘をついたことを認めさせた。本当は「事務方警察官」だったという。それでもアニーは父の無実を信じて裁判に臨み、司法省がいう元ハンガリー警察特務部所属のミシュカ・ラズロは同性同名の別人であると主張した。特務部は別名「アロークロス」と呼ばれた殺人処刑部隊で、ユダヤ人を豚呼ばわりし、子供も容赦なく射殺して女性をレイプする集団だった。温和な父がそんな悪魔のはずはない、と思いながらも、検事バークの用意した証拠・証人を前にその確信が揺らいでいくアニーだったが……
「ミュージックボックス」
「喝采」を観てジェシカ・ラングの女優魂を再認識し、過去主演作で好きだった作品を配信でチョイス。ヘラルド印のレーザーディスクを昔所有していたので、久々の鑑賞です。
実録政治モノの印象が強いコスタ・ガブラス監督作で、アニー役のラングさんに加えて検事役フレデリック・フォレスト、義父役ドナルド・モファット、兄役マイケル・ルーカーと名優揃い。しかも息子が「刑事ジョン・ブック」のルーカス・ハースです。カロルコ製で脚本がエスターハス、製作アーウィン・ウィンクラーという一流の布陣だったことにも改めて驚きます。ツボを押さえたプロットも良く出来ていて、ジプシー発言、腕立て伏せ、「健康な肉体に…」という口癖などなど、どう考えても父が怪しくて挫けそうになるなか、何とか勝利の兆しが見えて…からの真相!というアップダウンがまさに裁判劇の醍醐味。ただこのやり口は、「白と黒のナイフ」でもやってるけどね(笑)。
ジェシカ・ラングの熱演、特にラストの父と対峙するとこはさすが。やはりナメちゃいけない女優だなと思います。ぜひ。
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