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2025年12月18日16:06

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水曜クビ×4日記1398:シェルビー・エディントンへようこそ



2008年、オハイオ州ダーク郡。心霊系配信を行なっていた若者4人組「パラノーマルパラノイド」の面々が失踪した。街全体が廃墟となったダーク郡の一角シェルビーオークス近くで給油して以降、配信も止まり誰も連絡がつかない。警察が捜索を開始し、うち3人の惨殺死体を発見するが、4人めの女性…ライリー・ブレナンだけは行方が掴めなかった。そして12年後、ドキュメンタリー映画班が取材のためライリーの姉ミアの元を訪れる。インタビューに答えるミアだったが、そこに見知らぬ男が現れ、彼女の目の前で拳銃自殺をしてしまう。「彼女から解放された」と言い残した男の手にはVHS-cのテープが。ラベルには「シェルビーオークス」とあった…


「シェルビーオークス」


以下、ネタバレーマルパラノイド。


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最初はファウンドフッテージものの体裁で、ウィルソン自殺をきっかけに劇映画へと変化する独特なツクリの作品。蓋を開けたらローズマリーの赤ちゃんとかオーメンのようなサタンの子誕生譚を描いたホラーで新鮮さは無いけど、結局姉妹が幼い頃からサタン誕生は既定路線で覆せない、という絶望感はちゃんとあって良かった。ケルベロスというと俺的には「シールチーム」のケルビー想像しちゃうから、怖いワンコはノーサンキューだったな。


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2020年、ニューメキシコ州。コロナでロックダウン中の小さな町エディントンでは、現市長テッド・ガルシアが2期目を狙ってキャンペーンを展開中。テック企業のデータセンター建設に向けて誘致活動し、雇用確保を喧伝している。また知事ともズブズブの関係で、マスク必携という州の方針を遵守していた。一方、喘息持ちの保安官ジョー・クロスはマスク反対派。妻ルーの過去に絡んでテッドと因縁があるジョーは、ことあるごとにテッドと対立、ついには市長選に立候補して彼をを引きずり下そうと画策する。そんな中、アルバカーキなど都市部で発生していた反警察デモがエディントンに飛び火。町は大混乱に陥ってしまい…


「エディントンへようこそ」


以下、「若き日のネタバレ」。


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常に観客の不安を煽り、個人や家族が大きな波に飲み込まれ取り込まれて終わるというバッドエンドなのか違うのか、よう解らん映画を提供し続けているアリ・アスター。今回の主役はヒトではなくコミュニティ全体でした。それを飲み込む波はファンタジーでも宗教でもなく「いまそこにある現実」。これまでの常識では理解しがたい主張が溢れる現実の社会ですね。

〈昔宗教、いま陰謀論〉というのが俺の人生に於いて1番のウンザリポイント。学生時代に家族がわけわからん新興宗教にハマり酷い目に遭って、結婚して家庭持ったら嫁がネットの陰謀論にハマるという…家の中で話が通じない相手に対峙するストレス、これ他人に理解できねーだろと常々思ってました。でもいつの間にか社会全体・世界全体が同じストレスを共有してたんですね。本作観て気付いたのはその点。話が通じないならあること無いこと撒き散らしてマウント取り合うという流れは今の中国・日本の関係にも当てはまるし、観ていて凄いストレスフル。ジョーが「事件」を起こしてからはもうハチャメチャで、騒動の終末を見届けてみると「結局何だったんだ」という脱力感に苛まれます。あんなハチャメチャ無くても既定路線の終わり方なので、劇中死んだヒト怪我したヒト、みんな無駄骨というね。

アリ・アスターって人は映画が大好きなんだろうけど、多分性格が悪くて愛情とか人情とかに無関心なんじゃないかなと思う。ノーランの対極なんだろうなと。映画は素晴らしいと思うが、俺は友達にはなりたくないな。



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