目黒にコージーピアノラウンジという店があるのだが、「ある」がもうすぐ「あった」になる
8月いっぱいで店を閉めるから
そこでは気さくなママが弾き語りをされたり、希望すればママの演奏で歌えたりする
私は歌うのが趣味
カラオケは勿論大好きだが、たまに生演奏で歌いたくなる
以前、東京での週二のパートの帰りに時々寄ってた店が閉店し、代わりにみつけたのがこの店
カラオケと違いそれなりの額を払うので(この店は安かったが)、そうしょっちゅうはいけないけど、ここで歌うのは楽しみのひとつだった
しかしコロナ禍がはじまってすぐパートを辞め、自粛のなかでこの店からも足が遠のき、先月久しぶりに行ってみた
ママは温かく迎えてくれたが、その時、こちらが8月をもって閉めるのを知った
その日は開店時間まもなく入店したが、閉店近くまで客は私一人だった
「また来ます」の約束通り、きのう行っってみた
すると先客にご夫婦?、男女が一組
私は呑めないので、代わりにトマトジュース、カルボナーラと白身魚のフライを注文
そのうち先客の男性がギター演奏をした
そのあと、ママが「歌う?」と訊いてくれたのでママの演奏で「You raise me up」を歌った
ほどなく、若いお嬢さんと40代くらいの男性が入店
前からいた男女も、この二人もママとは親しい様子
ママも時々来てた私よりも、多分常連の彼らの接待で忙しい
ママの紹介で、この若くて綺麗なお嬢さんは、最近歌手デビューしたと分った
お嬢さんも歌う気満々で楽譜多数持参
ヤバい、私の歌う機会が無くなる

ww
そうこうしてるうち、40〜50代の男性入店
この方も常連っぽい
ママのすすめでこの方は弾き語りを始めた
上手い

特にピアノの腕前はプロ級(・o・)
そして満を持して真打ちのプロデビュー間もないお嬢さんが登場
持参の楽譜で懐メロ、「喝采」を歌唱
私が金持ちのマダムなら、ゆったりコージーピアノラウンジでの最後の夜を堪能しただろう
しかし違うのだ
節約してひねり出したお金で来てるのだ
このまま歌わず帰ったら悔やまれる
なんとしてでも元を取りたいww
弾き語りの男性は空いてた私の隣に座ってらした
勇気を出して話しかけてみた
「ピアノ、お上手ですねぇ。習ってらしたんですか?」
「弾き語りの時、楽譜見て手元は見ずに弾かれてたみたいですが」等々
この方はクラシックを習ってらしたことがあり、いまは自由なジャンルで弾いてるとの事
そして、どういう流れかよく覚えてないが、彼の演奏で歌えることになった
こういっちゃ失礼だが、ピアノの腕前に関してはママより彼のが上
ママは、プロデビュー間もないお嬢さんにこのあと何曲も歌わせるだろうし、私も家が遠いのでそうそう長居はできない
ママに「あと2曲歌ったら、家も遠いし帰ります」とお願いし、「Fly me to the moon」とアストラッド・ジルベルトの「いそしぎ」を歌った
気が済んだ
そして、この初対面の男性の演奏は想像以上に素晴しく、この上なく気持ちよく歌えた
この時間を過ごせた事を、音楽の神ミューズに感謝
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