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2024年10月23日21:23

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連載エッセイ【国東が呼ぶ】3.斧立神社

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現在の国道10号線は中津市街を回避した広いバイパスとなっている。

今いる212号線からは県道675号線を介して10号線に合流すればいい。
つまり中津の市街地を通らずに国東半島に入れるというわけだ。

鏡子さんが「斧立神社」に参拝したいと言う。どこだよ、それ。
▽
斧立神社は、675号線へ右折する交差点の1キロほど手前にあった。
広い空き地に乗り入れて車を止めた。

立派な石の大鳥居をくぐり、丘へ登る。

拝殿と参集場みたいな建物が向かう広場になっていた。
御神木を含むであろう林と、石灯籠もあった。

奥に本殿があるはずだが、僕は見に行かないことにしている。畏れ多いからだ。

鏡子さんの拝礼は美しかった。

車に戻ってから、訊いた。

──この神社に何の縁が?

──5年くらい前かな。ぎっくり腰が治りきらないままドライブしてたら、ついにどうしようもなくなって、「苦しいときの神頼み」をしたのが、ここだったの。

──はい?

──で、なんとか運転が再開できて、そのうち腰も治ったから、一生お礼参りすることにしました。

・・・・・・よかったですね。

あとで知ったことだが、
宇佐神宮のとある大事な儀式は、この小さな神社から始められるという。

ここは、宇佐神宮の「先輩」なのか。

だから、手入れの行き届いた境内──。
だから、傷みのない建物──。

尊崇は続いているのだ。

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