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町村合併の結果、中津市は日田市に隣接することになった。
羅漢寺は中津市にある。
こんなところに国道500号線があった。ちょっとした発見だ。
車を降りる。
参道のスタートは、青の洞門を掘った禅海上人の遺品を納めた「禅海堂」である。
ここから羅漢寺までの参道は険しい。(最新情報:リフトは廃止されました)
鏡子さんはひょいひょいと登っていく。
膝下のスカートとローファー。
一応、道は崖っぷちである。
そして、崖っぷちの寺に着く。
何度来ても、無漏窟(むろくつ)の五百羅漢像には圧倒される。
仏教では「学ぶものがもう無い」ことを無学という。
無学の境地を阿羅漢(あらかん)といい、略して羅漢である。
悟りきった羅漢たちは何を議論してるのだろう。
鏡子さんは中央の釈尊像を拝んでいる。
拈華微笑(ねんげ-みしょう)を表現している珍しい造像だというが、よくわからない。
拈華微笑とは、つまるところ、以心伝心ということらしいが。
鏡子さんとは、まだ以心伝心の段階ではない。
本堂に上がることは許されてないが、鐘楼はフリースペース内にある。
鏡子さんがどんな思いを込めて鐘をついたのか知る由もない。
空は晴れ渡っている。
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