4人のプレイヤーははおもむろにマークの書かれてるダイスを振る。4人分なのでダイスは4つ。ちなみに自分の振ったダイスの目は「ハート」だった。GMはこの4つの目からお題を貰い、シナリオを「その場で」作る。
我々4人はパーティを結成。初仕事はとある農村で起きている怪事件の解決。かつて使われていた井戸から何か不気味な音がするという。
まずはシーフのブッシュがロープを腰に縛り、降りていく。井戸の深さは5メートルほどだが、底に着くと突然、井戸の底が抜けて後2メートルほど下が現れる。新しく出来た新井戸の底からは横穴が走っており、さながらトンネルのようだ。
どうやら謎の音の正体は、トンネルから井戸の底へ風が通り抜ける音のようだ。我々は村長に報告し、依頼完了となる。
しかしこれでいいのか?ナイトのガースターはこのままトンネルが放置されることを危惧していた。いつ崩落するかもわからない。ガースターは前世の知識を持っており、前世が大工だったらしく、トンネルについて調べる。
ウィッカのヒューイは、トンネルがどこから延びているのか、あるいはどこへ向かっているのか考えていた。入口は農村から4日ほど行った岩盤の裂け目であることが分かった。出口は………これは調査してみないと分からない。
ソーサラーのシードルはトンネルの作られた目的を考えていた。ヒューイはトンネルの出口が帝国方面に延びていることから帝国侵略の足がかり(軍隊を気付かずに進軍とか)のためと考える。シードルはそれもあるかもしれないと言いつつ、逆に帝国から出るための脱出用ではないかと疑いを向ける。そう、映画『大脱走』のように。
謎はまだある、どうやってこのトンネルを掘ったんだろう?掘った後の土はどうやって処理された?人力だとしたらかなり大掛かりな工事になるだろうし、それでは目立つ。普通に情報として入ってきそうではあるが、そんな話聞いたこともない。
ブッシュは巨大なモグラとか巨大なミミズではないかと言う。なるほど。シードルは《博物学》でロールすると、トンネルを掘るために飼育(?)した巨大なミミズが存在することを思い出す。
で、いざ、トンネル探索。中は歩きやすく、平坦な道が続いている。セッション中は気付かなかったが、土中は柔らかい土ばかりではなく、硬い岩盤も混じっていた。なお、例の巨大ミミズは土だけでなく岩盤も捕食してしまうらしい。
ブッシュ「シールドマシンだな。」
ヒューイ「『シールド』しないけどな。」
シールドしないシールドマシン。このシナリオで一番インパクトがあったワードである。
やがてトンネルは行き止まりに。でもよく見ると、土(?)が柔らかい。ヒューイが魔法で土中を見てみると、300メートル先は外になっており、4人の人間が休憩しているのが見える。その後ろには巨大なミミズが。ビンゴだ。
透過する魔法の持続時間が切れ、しばらくすると突然、目の前の柔らかい土(?)の塊が収縮し、目の前に2人の人間が現れる。が、杖を持った人間は魔力を使い切ったのか、その場で倒れてしまう。2人はびっくりしたのか、その場から逃げようとする。戦士風の人間が魔導師ふうに人間を担いで今来た道を逆戻り。
ガースターが戦士に躍りかかる。シードルは「スタンボルト」を戦士風の人間にかけ、麻痺させる。戦闘はあっさり終了。
話を聞くと、彼らは巨大ミミズを使役する人物に雇われているんだとか。もうかれこれ2ヶ月も土の中で巨大ミミズが食べてトンネルを掘削、巨大ミミズの排せつ物、そう、土(?)みたいなアレを魔導師が魔法で体積を小さくしていく、戦士は魔導師を担いでいく、のを繰り返してきたのだとか。
とりあえず雇用主の顔を拝むことにするか。
例の4人の内訳は、雇用主1人に闇バイト3人だった。最後の戦闘。巨大ミミズは雇用主に使役されている訳だ。ならば雇用主が巨大ミミズに命令を出す前に戦闘を終わらせる!
「スタンボルト」強すぎじゃね?
雇用主は帝国からある女性と逃げるためにトンネルを掘ったんだとか。巨大なミミズを使役出来たりするのにやり方がちょっとスマートじゃないのでは?
こうして謎のトンネル騒動は終わる。巨大ミミズはガースターが引き取り、鉱山の坑道を掘るように使うのだとか。
第2話は単純にゴブリン退治。
艱難辛苦を乗り越えてゴブリンの集団を見つけた一行。森が広がってる先に5匹のゴブリンを見つける。今いるところからだいたい100メートルくらい先だ。
ようやく、ようやく爆炎魔法(「フレアブラスト」)を使う時がやってきた。
森の先で轟音が鳴り、炎が上がる。開けた場所なので森林火災にはならないように配慮した。その後、ブッシュが突貫すると、開けた場所にはあと17匹のゴブリンが。
ガースターとブッシュがゴブリンと斬り合い、ヒューイはサラマンダーを召喚して別のゴブリン集団を焼き尽くす。シードルは「フレアブラスト」を再チャージするも、このままでは味方を巻き込んでしまう。
ヒューイ「単体攻撃魔法(「フォースボルト」)」は準備してないのですか?」
シードル「何を言っているのです!ボクが「フレアブラスト」以外の攻撃魔法を使うはずがないでしょう!!!!!」
シードルはその後、ゴブリンを指揮していると思われる別のゴブリンを発見。「スタンボルト」で無力化する。
数が多かったので倒すのに時間かかったが、なんとか討伐成功。
これが「何も準備なしに」できたシナリオとはとても驚きである。大喜利力がとても高いのか、引き出しがとても多いのか。
回りのプレイヤーの面々も、調査活動に積極的。今流行の情報項目なんぞない、アナログ調査だ。自分の場合、深読みしすぎて逆に即興シナリオだからそこまで考えてないと言い出す始末。
プレイヤーキャラクターの設定も面白かった。
ウィッカのヒューイ。魔法のサイコロを持ち、出目の書かれた場所に出かけて事件を解決。解決すればまたサイコロを振る、「大泉洋」枠。
ナイトのガースターは実は現代世界からの転生者。現代知識を多用するも、KNの値が低くてあまり活用できず?プレイヤーキャラクターのモデルはプレイヤーさんの祖父(本当に大工さんだったみたい)。
シーフのブッシュはスラム出身の盗賊。ビックになるのを夢見るも、だんだん小物っぽくなっていくのが面白くてたまらない。
コーマ族の自分が一番まともだったなぁ。
基本、3人がボケで自分がツッコミみたない役割。あれ。紅魔族ってゆんゆん以外はみなボケだったような。最後の最後で自分までボケに回ると、卓の収拾がつかなくなる。
ほんと、奇跡のような楽しいセッションだった。
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