最近は長州力と一緒に面白いおじさん的な印象が強いけど、昭和から受け継いだ平成のプロセスを牽引した第一人者・武藤敬司が引退。まぁ60歳ならそうは動けないですし、何より膝の怪我がひどいですからね。
日常生活だと杖や車いすを使うレベルなのにリングに上がると動けちゃう…レスラーの性。
コロナ禍も終わりかけて東京ドームに3万人の観客を集めて試合できたタイミングも良かった。
介錯人が現在No.1の内藤が相手なのも良かった。
付き人をしていた棚橋はストーリーとしては素敵だけど如何せん今の実力では役者不足。オカダも悪くないけど彼は次の時代を背負ってもらわないといけません。
若くして急逝した三沢や橋本の得意技を出したのも良かった。
そしてトップロープに上がりながらもムーンサルトプレスを飛ばなかったのが一番良かった。飛んで怪我してしまったら、そこで試合終了ですよ。
何より引退試合後に放送席にいる蝶野を引っ張り出して2度めの引退試合をしたのも良かった。元々は蝶野とマッチメイクしたかったんだろうけど、足の具合もあるから固辞していたし、最初から二人の試合が決まっていたとしても10分は持ちませんからね。メインイベントになり得ないので興行的にも失敗したと思います。
なので番外戦として「FANTASTIC CITY」をかけたら断るわけにはいかず、やる方も見てる方も大満足。内藤一人は「俺が最後じゃないのかよ」と思ったかもしれないけど、相手が蝶野なら文句はないでしょう。
本人が一番やりたいこと=ファンが一番見たいことになっていて、それをやってしまうあたりがプロレスリングマスター・天才たる所以ですね。
何年か前に膝の手術をしたときに「さよならムーンサルトプレス」という半生記が発売されて池袋の本屋では売ってなかったんだけど、後楽園の書店で平積みされてたなぁというのも懐かしい思い出。
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