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2022年12月18日11:46

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ミニチュアゲーム日記 Vol.156

自分は、あまりスペシャルキャラクターを使いたいと思った事が無い。スペキャラを使うと、何となくそのゲーム(対戦)が自分のものではなく、そのキャラクターの物語になってしまう様な気がするためである。そんな理由もあって、今となってはそこそこ貴重であろうメタルのミニチュアを結構持っているにも関わらず、完成させた物は無い(1番の理由は優先順位である)。
だが、例外的に、作ってでも使ってみたいというキャラクターは何人か居て、メルキスはその一人である。
実は、大まかなアイデア自体は何年も前に出来上がっていたのだが、自分はとにかく手が遅く、ゲームをするのに必要なユニットの作製を優先していたら、実現がすっかり遅くなってしまった。
と言うわけで、『ウォーハンマー・ビルドファイターズ』、今回のお題は『メルキス(ブラックドラゴン騎乗)』である。

まずは上のメルキスから。
頭
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フォト

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ブラックドラゴンのキットに含まれる、ドレッドロードの頭部と前立てを使用。
頭部は全体的にパテを盛って造形。頭頂部の特徴的な形状の再現に加えて、顔が奥に隠れる様に前側を厚くしている。
地味に面倒なのが小さな突起で、ここまで小さいと、しっかり固定するのも、形を整えるのもひと苦労。1回失敗した後、ピンバイスで穴を開けて、プラ板の欠片を植え付けて芯を作ってからやり直した。
前立ては、中央を切り落として使用。ぱっと見の形状が旧モデルやイラストに似ているので流用したものの、じっくり見比べると、大きさと付いている位置が結構違うことに気付く。もう少しご立派様にしてやりたかった。

※この頭部を見て、「自分が知っているメルキスと違う」と思われた方も多いかもしれないので解説。
メルキスのイラストは、細部の違いを含めると千差万別と言えそうな程に多様だが、顔については『金属製の仮面』か『兜の奥から光る目だけ見える』のどちらかである。
どちらかというと前者で描かれている方が多いのだが、自分が最初に見たメルキスは6版(多分)のアーミーブックの表紙で、後者に該当する。実際、かなり後になってミニチュアを見るまで、顔は影になって見えないという設定なのだと思っていた。なので、自分にとってはこちらの方が印象深いのである。
…再現するのに、こちらの方が楽だから、という理由も2%ぐらいはある。

胴体
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同じくドレッドロードの胴体を使用。基本的に、最も簡単な形状である旧モデルを参考に、パテを盛って造形。
今回参考にした画像のうち、背面について唯一確認できたのが『TOTAL WAR:WARHAMMER』のメルキスの設定画なのだが、これの存在に気付いたのが、胴体を作った後、頭を作る前だった。このため、肩や腰の後ろ側の造形は、かなり適当である。後から直すのには多大な手間がかかり、かつ手を加えると上手くできた箇所を破損する可能性もあったので、そのままにした。

足・腰
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ハイエルフ・ドラゴンのキットに含まれる、プリンス/ノーブルのパーツを使用。謎布を切り落とし、スケイルアーマーを削り、パテを盛って板金鎧の腿を造形。
膝から下が手付かずなのは、旧モデルの様に棘だか角みたいなものが飛び出しているのには何となく違和感があり、イラストの様なよく分からない形状の何かを再現するのは無理だと判断したため。
膝横のパーツを足すことで、多少は間を埋められたか…と思いきや、貼り付けてみてから形状が物足りない事に気付いた。もう少し上下幅を拡げて、曲面にすれば良かった。

右腕
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ドレッドロードの右手(曲刀持ち)を使用(写真撮り忘れ)。主に旧モデルを参考にして、メルキスの刀『破壊の刃』を再現した。
刀身を切り飛ばし、プラ板から新たな刀身を削り出し、追加のプラ板とエポパテで装飾を追加。
刀身は、持っているプラ板の0.5mmでは薄過ぎ、1mmでは厚過ぎ、1.2mmでは論外だったので、0.5mmと0.3mmのプラ板を貼り合わせて作った。
装飾は、刀身の背の方に0.3mmのプラ板を細く貼って土台にして、うねうねをエポパテで再現した。
護拳はプラ板を貼り付けて土台として、そこにエポパテを盛って形を整えた。
肘と上腕は、主に旧モデルを参考にして造形。

左腕
フォト

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ドレッドロードの左腕と盾を使用。
古いメルキスをご存知の方の目には、メルキスが盾を持っているのは奇異に映るかもしれないが、これは7・8版のルールの『大いなる呪魔の盾』を再現したため。こう言っては何だが、前の版までの、ダメージ系スペルに対して脆弱過ぎる点を、その場の思い付きで補った様な代物であるためか、情報が乏しく、画像の資料に至っては一切無かった(もしくは見付からなかった)ので、盾は特に造形を弄らずに使うことにした。
で、ルール上は無いものとされてしまった左手の『カインの手』だが、これは鎧と一体化しているので、盾と引き換えに無くなった、はずはない。なので、盾を握っている指の先を鉤爪っぽくして、可能な限り再現してみた。完成するとほぼ見えないが満足。
肘と上腕は、右腕と同様。

マント
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エポパテを練り、粘着力が少し弱まるまで置いてから軟膏(メンソレータム)を塗り拡げた板の上で伸ばし、あらかじめ『TOTAL WAR:WARHAMMER』の設定画を参考に用意しておいた型紙に合わせて切り抜いて作製。これまたあらかじめ用意しておいた、肩から後にたなびく形で固定するための台を使って、形を整えた上で硬化させた。

合体!
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頭から腰まで真鍮線を通してパーツを連結して、鞍に開けた穴に固定する。
左右の腕は差し替え式にして、マントは両肩アーマーに真鍮線で固定。
つまり、すべてのパーツが分離できる。
こうすると、
・左腕だけを作れば、盾なしの『カインの手』バージョンを再現できる
・下半身とマントを作れば徒歩、コールドワン騎乗、チャリオット搭乗を再現できる
・パーツごとに修復もしくは改修ができる
という利点がある。

全体的に、もう少し造形をシャープにしたかったなぁ、とは思う。エポパテは材質の都合上、角をパキッと立てるのが難しい気がする。あと、細かい部分の形状をピシッと決めるのも。そういえば昔、「硬度を求めるなら遅乾性が吉」というアドバイスを頂いた事がある。機会があれば試してみよう。

次はブラックドラゴン。
昔からの知り合いの方はご存知かと思うが、元々このドラゴンは、普通のドレッドロードを乗せるために、およそ10年前(!)に作製したものである。
当時の日記にも作製記録は残してあるのだが、今回改めて、簡略版を書いておく。写真が当時の、低スペックデジカメで撮影した物しか残っていないので、見辛さについてはご容赦頂きたい。

頭
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フォト

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ただのブラックドラゴンとして作ったものの、やはりセラフォウン(メルキスの騎竜)のイメージが強かったのと、攻撃的な印象にして、元のドラゴンと分かり易い違いを出したかったので、角を前向きにした。元の、後ろ向きの角を根元で切り離し、間を針金で延伸している。
ここはとにかく先端から屈曲部を違和感なく、滑らかに仕上げたかったので、エポパテではなくラッカーパテを使った。そのため、硬化後のヒケと気泡が凄く、とにかく時間が掛かったのを覚えている。

頭から鞍まで繋がっているよく分からない何か
フォト

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頭から鞍まで繋がっている何かは、用途も材質もよく分からず難儀した。自分はイマジネーションが貧困なので、理屈や原理が分からないと手が進まないのである。
ハイエルフの作例だと上端が金属色に塗られているのもあるが、これがこの形の金属の棒だとすると、ドラゴンは首を左右に向けられない。構造的に手綱でもないし、そもそもドラゴンは高い知性があるのだから、乗り手の意図に反して横を向くのを制限するために頭を固定するのも、乗り手が意図を伝えるために手綱に頼るのも、道理に合わない。結局『ただの飾り』という結論に落ち着いた。
で、ただの飾りならば、ダークエルフ的には無くても良いかな、とも思ったものの、折角なので素材を活かす方向で考えた結果がこれである。写真の解像度が低くてわかり辛いが、宝石を削って鉤の形にしてある。これはコールドワン・ナイトの手綱から思い付いたもので、我ながら良いアイデアだと思う。

翼
フォト

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取り外しを前提に、かつ、ぐらつかないように、ということで、ポリキャップを仕込んでいる。まあ、無くても太さを調整すれば、ある程度は安定するのだが、やってみたかったので仕方が無い。
ただ、元の軸の外径と穴の内径が合っていないのを調整したり、軸が短くて中のポリキャップに填まるまでの長さがないのを継ぎ足して補ったりして、見た目以上に弄ってはいる。

胴体
フォト

フォト

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鎧のファイアパターンがハイエルフっぽくて気に入らなかったので削り落とし、代わりに棘を植えた。この棘は、別のコンバージョンで使用した旧ダークエルフ・ウォリアーの槍の余り物である。
鞍にあった背もたれを無くしたのは、元々乗っていたドレッドロードにシードラゴン・クロークを装備させるのに邪魔になるため。

脚
フォト

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鎧の宝石がハイエ(略)し、後端を伸ばして攻撃的なイメージにした。

ちなみに、ドラゴンと一緒に作製したドレッドロードはこちら。
フォト

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メルキス程ではないが、これもそこそこ手間が掛かっている。ちゃんと塗ってやらんとなぁ。

塗装
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フォト

フォト

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顔は、冒頭に書いた『影の中から光る目』のイメージを再現するために、顔は真っ黒、目は『TESSERACT GLOW』を使って蛍光色にした。
…下地の『CERAMITE WHITE』を上手く塗れなかったせいか、あるいは目の周りを狭くし過ぎで光が入り込まないせいか、今ひとつ蛍光色に見えないのが残念。

メルキスの鎧の色については、『鋼鉄っぽい銀』か『黒』のどちらかで描かれている。ちなみに旧モデルの作例は銀色しか見たことがない。

※アーミーブックには『漆黒の鎧』と書かれているんだが。名前からして『宵闇の鎧』だし。

主に、顔が仮面だと銀、影だと黒、という組合せである。前例に倣ったのと、組合せ的にもしっくり来るので、鎧は黒、かつアクセントを付けるため、『TOTAL WAR:WARHAMMER』の設定画を参考に、エッジと一部のパーツを金にした。

『大いなる呪魔の盾』の、スペルを吸収して撥ね返すという機能を再現する手段として、最初に思い付いたのは『盾の表面にそれっぽいルーンが浮かび上がっているのをペイントする』だったが、そんな技術は無いので即却下。
悩んでいた時に、ヨドバシカメラの店頭で、各メーカーの銀色塗料の塗装見本を見て、鏡にするというアイデアが浮かんだ。
このためだけに、ガイアノーツの『プレミアムミラークローク』を購入、エアブラシ用なのもお構いなしに筆塗りして、仕上がりは御覧の通り。ううむ。やはり筆塗りは無謀だったのか、それとも何かコツがあるのか…。
ついでに、元からあったルーン文字のモールドを、シタデルの宝石塗り用のクリアカラー『SPIRITSTONE RED』で上塗りして完成。当初の案も反映させた形になった。


そんなこんなで、『メルキス(ブラックドラゴン騎乗)』完成である。愚痴愚痴『ああしたかった、こうすれば良かった』と書いているものの、とりあえずはこれを作れただけで満足である。
当面は手を入れるつもりは無いが、いずれ『徒歩用の差し替え下半身』か『The End Timesルール用の盾無し左腕』ぐらいは作りたい。

ウォーハンマーは、(権利と予算と時間の範囲内で)自由だ!
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