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2022年04月30日00:52

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知床半島沖KAZU1事故��

知床観光船遭難 子ども1人含む11人死亡 新たな救助者なし
04月25日 18時17分

知床半島の沖合で乗客・乗員26人が乗った観光船が遭難した事故は、現場海域の周辺で24日救助された11人全員の死亡が確認されました。事故から3日目の25日はこれまでに新たに救助された人はおらず、海上保安本部は観光船が沈没し、船内に乗客が取り残された可能性もあると見て、ソナーによる探索で船体の発見を急ぐことにしています。
23日、乗客・乗員26人を乗せ斜里町ウトロを出港した観光船「KAZU 1」(19トン)が知床半島の沖合を航行中に遭難した事故は、24日夜までに現場海域の周辺で子ども1人を含む男女11人が救助されましたが、全員の死亡が確認されました。
第1管区海上保安本部は、いずれも観光船の乗客か乗員とみて身元の確認を進めています。
事故から3日目の25日も、現場海域の周辺では知床半島の東側まで範囲を広げて捜索が続けられていますが、海上保安本部によりますと25日夕方までに新たな救助の情報は入っていないということです。
海上保安本部は観光船が沈没し、乗客が取り残された可能性もあると見て、ソナーによる探索で船体の発見を急ぐとともに、海上での捜索も夜を徹して続けることにしています。

【25日の捜索態勢】
道によりますと、25日の捜索は、▽海上保安庁の巡視船艇6隻と航空機1機、ヘリコプター4機、▽自衛隊の航空機2機とヘリコプター3機、護衛艦1隻、▽北海道警察本部のヘリコプター1機と警備艇2隻、それに、▽道の漁業取締船1隻の態勢で行われているということです。

【“手がかりなかった”】
捜索を終えて斜里町のウトロ港に戻った、別の小型船運航会社の男性は、「1つも手がかりがなかった。こんな結果になって悔しいです」と話していました。

【事故調査官が情報収集】
25日午前、国の運輸安全委員会の統括船舶事故調査官など3人は、事故に関する情報を集めるため斜里町役場のウトロ支所に設けられた現地対策本部を訪れました。
続いて正午ごろ観光船の運航会社「知床遊覧船」の事務所に入り、従業員から話を聞きました。
社長への聞き取りは、救助や遺族対応の支障とならないよう、25日は行っていないということです。
さらに午後2時ごろには地元の漁協を訪れ、現場海域の特徴などについて情報を確認したということです。
25日の日程を終えた大熊寛章統括船舶事故調査官は、「事故当時は天候が悪かったと聞いているので、海面や天候の状況を分析していく。今後は、関係者や地域をよく知る人から気象や船体についての情報を収集していく段階だ。船体が見つかっていないので、可能な限り船体に関する情報を多方面から収集したい」と述べました。
船舶事故調査官は、26日も情報の収集と分析を続けることにしています。

【陸からの救助ルート確保へ除雪】
遭難事故で陸からの救助ルートを確保しようと、地元の建設業者が現地に続く道の除雪作業を進めています。
除雪は、知床半島の陸からの救助隊の移動ルートを確保しようと、第1管区海上保安本部からの要請を受けて、地元の建設業者が24日から始めました。
作業は、▽雪で通行止めになっているおよそ11キロの道道と、▽観光船から通報があったカシュニの滝の近くにあるルシャ地区へ続くおよそ11キロの林道のあわせて22キロです。
除雪車など6台を使って進めてきた作業は、これまでに道道の部分が終わり、25日は林道の区間で作業しています。
会社では、26日午前には除雪作業を完了させたいとしています。
除雪を行っている斜里建設工業では「要請を受けて大急ぎで除雪を進めています。よりスムーズな救助作業につながればと思います」としています。

【28日はオホーツク海しけるおそれ】
北海道付近を低気圧が発達しながら通過する影響で、道内では27日から28日にかけて、日本海側を中心に風が強まり、28日にはオホーツク海側でもしけるおそれがあるということです。気象台は強風や高波に十分注意するよう呼びかけています。
札幌管区気象台によりますと、26日夜から27日にかけて低気圧が発達しながら北海道付近を通過し、28日にはオホーツク海に進む見込みです。
このため、道内では27日から28日にかけて日本海側を中心に西または南西の風が強まり、海はしける見込みで、低気圧の発達の程度や進路によっては暴風となるおそれもあるということです。
27日に予想される最大瞬間風速は、▼日本海側の陸上・海上、太平洋側とオホーツク海側の陸上で25メートルから35メートル、▼太平洋側とオホーツク側の海上で20メートルから30メートルと予想されています。
また、27日に予想される波の高さは、▼日本海側で5メートル、▼太平洋側で4メートル、▼オホーツク海側で3メートルとなっています。
その後も28日にかけて、日本海側を中心に非常に強い風が吹き、海はしけが続いて、28日にはオホーツク海側でもしけるおそれがあるということです。
気象台は、強風や高波に十分注意するよう呼びかけています。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20220425/7000045853.html

観光船事故 11管区海保本部長「出港前に天候など確認を」
04月25日 17時49分

北海道の知床半島の沖合で23日、観光船が遭難した事故が起きたことから、第11管区海上保安本部の一條正浩本部長は、沖縄県内でも船の出港前に天候などを確認するよう呼びかけました。
25日の記者会見で一條本部長は、去年9月、宮古島海上保安部の20代の職員3人が大麻を使用したとして、今月12日付けで懲戒免職になったことについて、「海上保安庁の職員が薬物で検挙されたのは創設以来初めてで、事態を重く受け止めている。県民・国民におわび申し上げます」と謝罪しました。
そのうえで、再発防止に向けて▽海上保安本部内に検討チームを立ち上げて、原因究明の調査を進めているほか、▽全職員と面談をして指導を行っていることを明らかにしました。
また、23日、北海道の知床半島の沖合で乗員・乗客26人が乗った観光船が遭難した事故が起きたことから、県内の観光船の事業者に、▽船の出港前に天候を確認して、どのタイミングで出港を中止するか基準を設けたり、▽船の救命器具に異常がないか確認したりすることを呼びかけました。
また今後、関係機関と連携して観光船の点検を行うことも検討するということです。
https://www.nhk.or.jp/lnews/okinawa/20220425/5090018054.html

観光船に有田町の3人乗船か 町長「事実でないこと願う」
04月25日 14時45分

北海道の知床半島の沖合で遭難した観光船に、佐賀県有田町の男性3人が乗船していたとみられることについて、有田町の松尾佳昭町長は25日、NHKの取材に対し、「町としても国土交通省に問い合わせているが、明確な回答は得られていない。事実でないことを願っている」と話しました。
そのうえで、「もし残念な結果であれば、ご家族に寄り添えるよう町として何ができるか考えたい」と話し、家族を支援していく考えを示しました。
https://www.nhk.or.jp/lnews/saga/20220425/5080011563.html

観光船遭難 国土交通省の事故調査官が現地で情報収集
04月25日 12時57分

国の運輸安全委員会の船舶事故調査官が25日、オホーツク海側の斜里町を訪れ、運航会社「知床遊覧船」の事務所に入りました。
国の運輸安全委員会の統括船舶事故調査官など3人は25日午前、斜里町役場のウトロ支所に設けられた現地対策本部を訪れました。
このあと正午ごろ、観光船の運航会社「知床遊覧船」の事務所に入りました。
カーテンが閉められ、中の様子は見ることができませんが、事故に関する情報を確認しているとみられます。
このあと午後からは地元の漁協から話を聞くとしています。
対策本部に入るのに先立って、大熊寛章統括船舶事故調査官が報道関係者の取材に応じ、「原因究明が我々の使命だ。現在、まさに救助活動が行われている状況なので、細かい情報は収集できないが、今できる範囲で船に関することなど情報収集をしていく」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20220425/7000045829.html

観光船事故 有田町の3人乗船か 家族「生きていてほしい」
04月25日 12時13分

23日、北海道の知床半島の沖合で乗員・乗客26人が乗った観光船が遭難した事故で、佐賀県有田町の3人が乗船していたとみられることが、家族への取材で分かりました。
家族の1人はNHKの取材に対し「状況はかなり厳しいと思うが、なんとか生きていてほしい」と話しています。
23日、北海道の知床半島の沖合で乗員・乗客26人が乗った観光船「KAZU 1」が遭難した事故では、現場海域の周辺で救助された11人全員の死亡が確認されました。
観光船には、有田町の3人の男性が乗船していたとみられ、このうち78歳の男性の長男によりますと、男性は今月20日から旅行のため北海道を訪れていましたが、事故のあと連絡が取れなくなっていて、親族が観光船の会社に問い合わせたところ「確かに乗船していた」と連絡を受けたということです。
男性は、旅行に有田町の友人2人とともに出かけていて、観光船の会社は問い合わせに対し船には、この友人2人を含む、3人で乗っていたと話したということです。
また、友人のうち、75歳の男性の家族も、事故のあと男性と連絡が取れなくなっていると話しています。
78歳の男性の長男はNHKの取材に対し「状況はかなり厳しいと思うが、なんとか生きていてほしい。観光船の会社には、なぜこんなことになったのか説明してほしい」と話していました。
3人の家族は25日朝、現地に向かい、現地で救助の詳しい状況など説明を受けるということです。
https://www.nhk.or.jp/lnews/saga/20220425/5080011562.html

知床観光船遭難 子ども1人新たに死亡確認 範囲広げて捜索
04月25日 11時25分

知床半島の沖合で乗客・乗員26人が乗った観光船が遭難した事故で、24日夜に救助された子ども1人の死亡が新たに確認されました。これでこれまでに救助された11人全員の死亡が確認されました。事故から3日目の25日も海上保安本部や自衛隊などが範囲を広げて捜索を続けています。
乗客・乗員26人を乗せ斜里町ウトロを出港した観光船「KAZU 1」(19トン)が23日、知床半島の沖合を航行中に遭難した事故では、24日に見つかった男性7人、女性3人の合わせて10人が死亡したほか、24日夜に新たに子ども1人が救助されていました。
第1管区海上保安本部によりますと、この子どもは意識不明の状態で病院に運ばれていましたが、その後、死亡が確認されたということです。
これでこれまでに救助された11人全員の死亡が確認されたことになり、海上保安本部が身元の確認を進めています。
一方、現場海域の周辺では事故から3日目の25日も海上保安本部や自衛隊、地元の漁業関係者などが捜索にあたっています。
ただ、知床半島沿岸の海域は場所によって水深が100メートル以上と深いところがある上、潮の流れが速く、海上保安本部によりますと、救助された人の中には半島の先端から東へ14キロ余りの沖合に流されていた人もいたということです。
海上保安本部などは時間の経過によってほかにも沖合に流された人がいるとみて、さらに範囲を広げて捜索を続けることにしています。

【死亡確認の子どもは3歳女児か】
斜里町によりますと、新たに死亡が確認された子どもは、都内から両親と訪れていた3歳の女の子とみられるということです。
町によりますと、一緒に乗船していたとみられる両親はまだ見つかっていないということです。

【地元の漁業関係者は】
この事故で斜里町の漁業関係者が25日朝、捜索前に取材に応じ、救助要請の通報からおよそ40時間がたつ中、少しでも早く行方が分からなくなっている人を見つけたいと話しました。
斜里町のウトロ漁協では25日朝も漁業や観光船の関係者などが捜索の範囲を確認したあと次々と出港していました。
25日はウトロ漁協と斜里第一漁協の合わせて10隻と観光船3隻の体制で、現場のカシュニの滝の周辺から知床岬への沖合や沿岸の捜索にあたる予定だということです。
25日は前日までと比べて天候がよく、より沿岸に近づいて捜索できる見込みだということです。
ウトロ漁協の深山和彦組合長は「きのうより波が収まっているので、行方が分からなくなっている人を少しでも早く見つけたい」と話していました。

【自衛隊の捜索態勢】
知床半島沖で観光船が遭難した事故で、防衛省によりますと、自衛隊は25日午前の時点で、▽護衛艦「せんだい」のほか、▽救難捜索機と哨戒機をそれぞれ1機、▽救難ヘリコプターなどヘリコプター3機を出して捜索活動を行っているということです。

【幕別町の親子が乗船か】
知床半島の沖合で乗客・乗員26人が乗った観光船が遭難した事故で、十勝の幕別町はNHKの取材に対し、町内に住む親子2人が乗船していたとみられると明らかにしました。
町によりますと、子どもは町内の学校に通う小学生だということで、町は引き続き情報の収集を進めることにしています。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20220425/7000045828.html

観光船事故で国が相談窓口 電話かメールで24時間受け付け
04月25日 09時55分

今回の事故で、国土交通省は「公共交通事故被害者支援室」に乗客の家族などを対象にした相談窓口を設け、電話、03−5253−8969で当面、24時間、相談を受け付けています。
また、相談はメールでも受け付けています。
メールアドレスはhqt-k-shien@gxb.mlit.go.jpです。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20220425/7000045825.html
https://www.mlit.go.jp/report/press/sogo09_hh_000335.html

知床 観光船遭難事故 子ども1人救助 意識ない状態で搬送
04月25日 09時24分

北海道の知床半島の沖合で23日、乗客・乗員26人が乗った観光船が遭難し10人が死亡した事故で、海上保安本部によりますと、24日夜、新たに子ども1人が海上保安部の巡視船に救助され、意識がない状態で病院に運ばれたということです。海上保安本部は船が沈没した可能性もあると見て、残る15人について引き続き周辺で捜索にあたっています。
23日、乗客・乗員26人を乗せ斜里町ウトロを出港した観光船「KAZU 1」(19トン)が、知床半島の沖合を航行中に遭難した事故では、男性7人、女性3人のあわせて10人の死亡が確認されました。
第1管区海上保安本部によりますと、24日午後11時すぎ、新たに子ども1人が海上保安部の巡視船に救助され、意識がない状態で病院に運ばれたということです。
これまでの捜索で見つかったのは、あわせて11人となりました。
海上保安本部や災害派遣要請を受けた自衛隊は、夜を徹して現場海域の周辺で捜索にあたっています。
海上保安本部によりますと、知床半島の沿岸は半島に沿って急斜面や崖地が多い地形で、沿岸に近い海域でも深いところでは水深が100メートル以上あるということです。
また、これまでの捜索で、漂流したり座礁したりした船舶が見つかっていない上、救助要請の際に「浸水し、沈みかかっている」と通報があったことなどから、観光船は沈没したか転覆して海中に沈んだ可能性もあるということです。
海上保安本部は残る15人について周辺での捜索を続けています。

【地元の漁業関係者は】
この事故で、斜里町の漁業関係者が25日朝、捜索前に取材に応じ、救助要請の通報からおよそ40時間がたつ中、少しでも早く行方がわからなくなっている人を見つけたいと話しました。
斜里町のウトロ漁協では25日朝も漁業や観光船の関係者などが捜索の範囲を確認したあと次々と出港していました。
25日は、ウトロ漁協と斜里第一漁協のあわせて10隻と観光船3隻の体制で、現場のカシュニの滝の周辺から知床岬への沖合や沿岸の捜索にあたる予定だということです。
25日は、24日までと比べて天候がよく、より沿岸に近づいて捜索できる見込みだということです。
ウトロ漁協の深山和彦組合長は、「きのうより波が収まっているので行方がわからなくなっている人を少しでも早く見つけたい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20220425/7000045822.html

知床の観光船事故 有田町の男性が乗船か
04月24日 19時40分

23日、北海道の知床半島の沖合で、乗員・乗客26人が乗った観光船が遭難した事故で、乗客のうち1人は佐賀県有田町の78歳の男性とみられ、事故のあと連絡が取れなくなっていることがわかりました。
男性の長男は、NHKの取材に対し「状況はかなり厳しいと思うが、なんとか生きていてほしい」と話しました。
23日、北海道の知床半島の沖合で、乗員・乗客26人が乗った観光船「KAZU 1」が遭難したとみられる事故で、第1管区海上保安本部は、これまでに救助された10人の死亡が確認されたことを明らかにしました。
この事故で、乗客のうち、1人は佐賀県有田町の78歳の男性とみられ、事故のあと連絡が取れなくなっていることがわかりました。
この男性の長男によりますと、親族が観光船の会社に問い合わせたところ、男性がこの観光船に乗っていたことがわかったということです。
男性は、今月20日から町内の男性の友人2人とともに北海道旅行へ出かけていて、船にも3人で乗っていたと聞いたということです。
この男性の長男は、NHKの取材に対し「状況はかなり厳しいと思うが、なんとか生きていてほしい。なぜこんなことになったのか会社に説明してほしい」と話していました。
https://www.nhk.or.jp/lnews/saga/20220424/5080011558.html

知床の観光船事故 これまでに見つかった10人の死亡確認
04月24日 19時06分

23日、知床半島の沖合で乗員・乗客26人が乗った観光船が遭難した事故で、これまでに救助されていた男女あわせて10人の死亡が確認されました。海上保安本部が身元の確認を進めるとともに、現場海域の周辺でほかに人がいないか引き続き捜索にあたっています。
23日、斜里町ウトロを出港し知床半島の沖合を航行していた観光船「KAZU 1」から(カズ・ワン 19トン)「船首が浸水し沈みかかっている」と救助要請の通報がありその後連絡が取れなくなった遭難事故では、子ども2人を含む24人の乗客のほか斜里町に住む豊田徳幸船長(54)と甲板員で東京・調布市の曽山聖さん(27)のあわせて26人の行方が分からなくなっています。
海上保安庁や災害派遣要請を受けた自衛隊などが斜里町の「カシュニの滝」近くの海域で捜索を続けた結果、24日、これまでに知床岬の先端付近の海上や岩場などであわせて10人が相次いで救助されました。
第1管区海上保安本部によりますと、10人は病院に運ばれるなどしましたが、その後いずれも死亡が確認されたということです。
亡くなったのは男性7人、女性3人で、いずれも大人とみられるということです。
海上保安本部が身元の確認を進めるとともに現場海域の周辺でほかに人がいないか引き続き自衛隊などと合同で捜索にあたっています。

【”忠告したが出港”】
この事故で、地元の漁協の組合長が取材に応じ、観光船が出港する前、「船長に対し波が高くなるから出港しない方がいいと忠告したが出て行ってしまった」と当時の状況を証言しました。
斜里町にあるウトロ漁協と斜里第一漁協は24日午前6時半からあわせて10隻の漁船を現場の海域に出して捜索を行いました。
ウトロ漁協の深山和彦組合長は、観光船が出港する前の状況について、「組合員の漁業者が観光船の船長に『きょうは波が高くなるから出港しない方がいい』と忠告したが、船長は『波が高くなったら港に戻るから大丈夫だ』と言って出ていってしまった」と証言しました。
24日の捜索については、「昼ごろ現場海域の近くで遭難した観光船の名前が書かれた2メートル四方くらいの救命いかだを見つけたが人は乗っていなかった。行方不明者の家族が納得できるまで捜索を続けたい」と話していました。

【他社に先駆けて運航開始】
知床斜里町観光協会によりますと、消息を絶った観光船「KAZU1」を所有する運航会社の「知床遊覧船」では23日、ほかの運航会社に先駆けて今シーズンの運航を始めたばかりでした。
「知床遊覧船」のホームページによりますと、知床半島を周遊する観光クルーズは知床岬で折り返すコースなど所要時間がおよそ3時間かかるものから1時間のものまで3種類あり、今回遭難したとみられる「KAZU1」は最長の3時間かかるコースを運航していました。
観光協会によりますと、斜里町の観光客数は3年前の2019年には116万人あまりにのぼっていました。
しかし新型コロナウイルスの影響もあって、おととしと去年はいずれも60万人あまりとコロナ前のおよそ半分にまで落ち込んだということで、この春の行楽シーズンに合わせて観光クルーズなどを呼び物に客足の回復が期待されていました。

【会社と国が家族説明会】
この事故で、行方不明になっている乗客の家族などを対象に会社や国の担当者などが斜里町で説明会を開きました。
説明会は斜里町内の施設で24日午後から行われ、観光船の運航会社の社長のほか、斜里町の馬場隆町長、それに国土交通省や海上保安庁の担当者などが出席しました。
説明会のあと、馬場町長は取材に応じ「20人あまりの家族が出席し、捜索に関する情報が入ってこないことに強く憤っていると言われた。このため今後は、1日3回説明会を開くことにする」と説明しました。
町長によりますと乗客の多くは道外の関東や関西、それに四国や九州地方から訪れていたということです。
また、説明会で運航会社の社長が家族に謝罪したのに対し、家族からは「しっかり責任を持って対応してほしい」などと厳しい声が上がっていたということです。
馬場町長は「10人の方が犠牲になり、大変残念なことになってしまったが、まだ見つかっていない人たちが元気なかたちで発見されることを願うしかない」と話していました。

【国土交通省が特別監査】
この事故で、国土交通省は24日、斜里町ウトロにある観光船の運航会社の特別監査を始めました。
特別監査は海上運送法に基づいて行われ、24日午後4時、国土交通省の担当者4人が観光船「KAZU 1」を運航する「知床遊覧船」の事務所に入り調査を始めました。
国土交通省によりますと、この会社が運航し今回事故が起きた観光船は、去年5月には浮遊物にぶつかって乗客3人がけがをする事故を起こしていたほか去年6月にも座礁事故を起こし、会社は国に改善報告書を提出していたということです。
国土交通省は、再び事故が起きた事態を重くみて、法律の基準に基づき運航していたかや船の整備状況は適切だったかなどについて詳しく調べるほか、会社の代表などから聴き取りを行うことにしています。

【D‐MATが活動】
知床半島沖で起きた観光船の遭難事故の現地対策本部が置かれている斜里町役場ウトロ支所では、24日午後4時すぎ、網走厚生病院と北見赤十字病院のDMAT=災害派遣医療チームの車両が出入りし慌ただしく作業をしていました。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20220424/7000045814.html
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