遊歩道に小さな亀裂、浮き上がるコンクリート…絶景巡る観光船は予約9割キャンセル
3/19(土) 14:07 読売新聞オンライン 配信より
https://news.yahoo.co.jp/articles/6d0bada57400aa41cbf3c5e12261b466197077e9?page=1
読売新聞オンライン
地震の影響で、観光客の少ない松島(19日午前10時11分、宮城県松島町で)=武藤要撮影
最大震度6強を観測した地震で被災した宮城、福島両県では19日、発生から初の週末を迎えた。JR東北新幹線の一部区間が運休した影響などで、観光船や旅館のキャンセルが相次ぎ、人出はまばらだ。新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着きつつあるなか、19日からの3連休に期待していた関係者は「客が戻りつつあったのに」と落胆した。
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日本三景の松島(宮城県松島町)の遊歩道は、ところどころ長さ60センチほどの小さな亀裂が入り、コンクリートが浮き上がっていた。19日朝は人影が少なかった。
松島湾に浮かぶ島々を巡る観光船も空席が目立つ。運航業者によると、この時期は通常、若者や家族連れで、400人乗りの船が満席になる。しかし3連休中の予約の9割がキャンセルされ、今朝の乗客は15人ほどだ。福島市から家族旅行で訪れた会社員(43)は「車で約10年ぶりに来たが、にぎわっていない」と語った。
昨年3月に7万人が訪れた松島の旅館やホテルも予約の取り消しが相次ぐ。松島観光協会会長の志賀寧さん(69)は「春の観光シーズンの出はなをくじかれた。新幹線もしばらく運休すれば相当な痛手だ」と肩を落とす。
「仙台の奥座敷」と呼ばれる仙台市太白区の秋保(あきう)温泉では、旅館のボイラーが故障したり、浴室のタイルがはがれたりするなどの被害が出た。旅館組合によると、18日時点で、加盟する11旅館のうち5旅館が臨時休業し、新規予約の受け付けを中止している。
福島市にある飯坂温泉の老舗「なかむらや旅館」は、客室の砂壁や外壁がはがれ、瓦が落下。宿泊客には別の旅館へ移ってもらい、新規予約の受け付けも中止した。
旅館は江戸末期に建てられた「江戸館」と、明治に増築された「明治館」からなる国の登録有形文化財。東日本大震災や昨年2月の地震で2棟とも損傷し、修理しながら営業を続けていた。
若おかみの阿部直美さん(53)は「せっかくの3連休だが、お客様の安全が最優先」と話す。同温泉では地震後、旅館3軒が休業した。
福島県二本松市の岳(だけ)温泉では、旅館10軒のうち8軒が休業し、その一つの「ながめの館 光雲閣」では外壁がはがれ、駐車場で地割れが生じた。
同県では、新型コロナウイルス対策の「まん延防止等重点措置」が6日に解除され、光雲閣では19日からの3連休の予約は満室に近い状態だった。大内正孝社長は「やっと本格的に動けるようになったと思っていたのに」とため息をついた。
両県で3人が亡くなった今回の地震では19日午前10時現在、両県を含む12県での負傷者が計216人に上った。両県の計約4万7000戸で断水が続いている(読売新聞調べ)。
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最終更新:3/19(土) 16:56 読売新聞オンライン
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