目醒まし変わりのスマホが5時に鳴り響き、起床。
準備も何もしていなかったから、準備をしつつシャワーを浴びる。
台風明けは冷えると予報で云っていたから、オリは止めて、中田の二種を用意する。
6時過ぎに汁パレスを出て、烏丸6時21分の快速急行に乗車。
貴重な睡眠を取る。
爆睡し過ぎて、梅田で目が醒めた時には降車側のドアが閉まっていた。
折り返し河原町行きとして発車しているいなかったのが幸いだ。
大阪で東舞鶴までの乗車券を買い、7時23分発の丹波路快速福知山行きに乗車。
4輛編成の223系で、割と混んでいる。
宝塚までは仕事でよく乗車した、お馴染みの路線である。
宝塚を過ぎると武庫川沿いの渓谷をトンネルで抜けて行く。
かつては武庫川沿いに走る風光明媚な路線であったが、電化の際に新線に切り替わった。
先日乗車した、函館本線の石狩川沿いの新線と同じ様なものだ。
時間は短縮されたが、車窓は失った。
三田で、神鉄と接続する。
だんだんと喉かな風景となり、篠山口に到着。
今回、遠回りになる福知山線にしたのは、この篠山口が理由である。
「駅メモ!で行こう!北近畿キャンペーン」で、篠山口がミッションの一つだったのだ。
無事にチェックインする。
篠山口から先は単線となる。
篠山川に沿って走る。
ちょっとした渓谷で、僅かの区間ではあるが、眼福だ、
丹波大山を過ぎたら珍しく検札が来る。
今では東京まで東海道本線を乗り継いでも検札など来ないのだが、鈍行旅行をしていると云う、いつもと違う世界に来たと云う気持ちが大きくなる。
下滝で、大阪行きの丹波路快速と交換。
谷川は加古川線との分岐駅。
西脇市行きが接続しており、かなり下車する。
谷川から先の福知山線は随分と久し振り。
98年に、新大阪から特急「文殊」で宮津へ、そして丹後大宮へ行って以来になる。
柏原に到着。
この駅も「駅メモ!で行こう!北近畿キャンペーン」のミッション駅。
特急「こうのとり」が停車していた。
この快速、方々で列車交換するが、全て反対側の列車を待たせている。
乗り鉄撮り鉄的には余り面白く無い。
反対側の列車を待って長時間停車して、入線して来る列車を撮影するのが、単線での各駅停車の旅の楽しみの一つだ。
かつて硬券入場券がどの駅にも常備されていた時には、階段ダッシュで入場券も買いに行ったものだ。
今はそこまで元気は無い。
石生は、駅の近くに「水分かれ公園」と云うのがある。
本州で一番低い分水嶺のある場所で、ここで瀬戸内海へと流れる加古川水系。
日本海へと流れる由良川水系が別れている。
一度行ってみたいのだが、なかなか機会が幸いしない。
黒井のホームには「大納言小豆発祥の地」「春日局生誕の地」と案内がある。
成程、だから舞鶴若狭道のSAが「春日」と云うのかと得心した。
市島で篠山口行きの普通列車と交換。
223系だった。
そしてようやく、福知山に到着。
9時29分定刻。
福知山も、「駅メモ!で行こう!北近畿キャンペーン」のミッション駅である。
次の列車まで時間があるから、観光案内所などを廻ってみる。
ホームに戻り、発車していく113系を撮影しようとしてレンズキャップをホーム下に落とした。
ホームには特急「こうのとり」が停車中。
どうにもならない。
入場券を買い、京都丹後鉄道のホームに行き「あおまつ」の撮影をする。
「こうのとり」が発車後に入って来た城崎温泉行きが10時12分に出てから係員に拾って頂いた。
福知山発10時17分の快速東舞鶴行きに乗車。
車輛は113系。
昔ながらのセミクロスシートに、ほっとする。
鈍行での旅は、やはりこれでなければならない。
綾部で天橋立行き特急「はしだて」と交換。
乗継客がいたが、その中の一組が慌てて東舞鶴行きに乗ろうとして荷物をホームから線路に落とした。
その為、8分程遅れ、10時41分に発車。
東舞鶴が目的地だから、特に焦る必要は無い。
しかし、遅れの影響か梅迫で特急「まいづる」を待たせていた。
西舞鶴を過ぎると俄に天気が悪くなって来た。
東舞鶴に到着したら、雨。
東舞鶴も「駅メモ!で行こう!北近畿キャンペーン」である。
東舞鶴が含まれていたから、今回、このキャンペーンに参加したと行っても過言では無い。
半田山さんと、あしほさんと無事に合流し、半田山さんのクルマで松栄館へ移動する。
本日のメンバーは、野本さん、揖保川大佐、西部方面さん、万年少佐、アイヘンドルフさん、半田山少佐、あしほさん、汁の8人。
12時に、座敷へ案内される。
何時もの、奥の座敷。
本日は「汁さん快気祝い」と云う名目での昼食會。
なので、あしほさんから地酒の四合瓶を頂いた。
今日のメニューは、料理長お任せコース。
何が出て来るかは幹事の野本さんも解らないと云う。
先ずはビールで乾杯。
続いて、白子ポン酢が来て面食らった。
これは酒だ、日本酒がいる。
この白子がまた、実に良い処理をしているから、全く生臭みがなくとろける様な味わい。
続いてアオリイカとグレの造り。
我慢出来ずに酒にシフトする。
そして、コンソメ。
このコンソメこそ、海軍直伝の伝統のコンソメ。
定番の魚フライ。
海軍直伝の肉じゃが。
今回のは胡麻油が効いた和風。
赤ワインが隠し味の海軍風の味付けとは違い、戸惑いが隠せない。
しかし、実に旨い。
鯛のムニエル。
これで白ワインに。
アサリの乗った、チャウダー風のソースがバター風味があっさりしており、実に和風。
メインは、ビーフシチュー。
成程、その為に肉じゃががとことん和風になっていたのか。
このビーフシチューが、格別。
正直、京都の老舗「菊水」のビーフシチューよりも上回っていると思う程であった。
〆の麦飯が、今回はなんと雑炊。
鮭の出汁が効いており、呑んだ最後には最適。
何と云うか、和洋折衷なコースであったが、当時もこんなコースを頼んでいた士官はいたんだろう。
「刺身が食いたい、メインはビーフシチューで」とか、この無茶振りが良い。
最後は、紅茶。
そしてプリン。
昔ながらの固いプリン。
汁氏も大満足の模様。
昼食會の後、松栄館様のご厚意で撮影会。
今回は、何とお庭にも入らせて頂いた。
七五三のお祝いに来られていたご家族の方も、着物で撮影しておられた。
何とも、時代がかった光景である。
楽しい時間はあっと云う間に過ぎて、解散となる。
皆、めいめいバラバラの現地集合現地解散なので、方々に去って行く。
私とあしほさんは、半田山さんに東舞鶴まで送って頂き、鉄道で帰る。
あしほさんは、京都へ直通。
私は、「駅メモ!で行こう!北近畿キャンペーン」の続き。
天橋立駅が含まれているから、京都丹後鉄道に乗らなければならない。
そして、キャンペーンのメインの目的地が城崎温泉なので、取り敢えず天橋立経由で城崎温泉までの乗車券を買う。
東舞鶴発15時18分の普通綾部行きに乗車。
一駅、西舞鶴で下車し京都丹後鉄道の豊岡行きに乗り換える。
西舞鶴から豊岡までのこの路線は、かつて宮津線と云う名の国鉄・JRの路線であった。
90年の3月にJRから北近畿タンゴ鉄道へ移管され、今は上下分離式となり京都丹後鉄道となっている。
私は廃止直前に、豊岡から乗車して、丹後由良で由良川橋梁を行くC56と12系客車の快速「ありがとう宮津線 SL丹後路」を撮影。
天橋立を観光して豊岡まで乗車した。
社会人になって宮津線は宮津から峰山まで乗車したが、全線を走破するのはこの時以来であり、胸が高鳴る。
「くろまつ」を見送り豊岡行きの列車が入って来た。
KTR700コミューター車であった。
15時37分、豊岡行きが発車。
30年振りとなる宮津線の旅が始まる。
東雲で早くも西舞鶴行きと交換。
そして、車窓右手側に由良川が流れて来る。
河口が近いから、川幅は広く、雄大な流れを見せている。
そうして、若狭湾に流れ出る際を、由良川橋梁で渡る。
右手には若狭湾の美しい海岸が。
左手には雄大な由良川の流れが目に入り、どちらを眺めるか迷う。
丹後由良で「あかまつ」と交換。
海岸に沿って走る。
由良川から天橋立までの車窓は、宮津線随一の風景であろう。
青い海に半島の突き出たリアス式の海岸線が、実に見事である。
栗田半島の付け根をトンネルでくぐり宮津に到着。
福知山へ向かう宮福線との接続駅である。
宮津を出ると次が天橋立。
日本三景の天橋立の最寄駅で、車窓にも松に彩られた細い一の字の砂州が、すらりと丹後半島から伸びて来ている。
美しい車窓を眺めながら無事にミッション成功。
天橋立の内側の阿蘇海を眺めながら、丹後半島の付け根に入って行く。
俄に山越の様相である。
与謝野はかつて、加悦まで結んだ加悦鉄道の分岐駅だが、当時の面影は無い。
京丹後大宮でKTR8000形「丹後の海」の特急「特急たんごリレー6号」と交換する。
峰山を過ぎ再び、山越。
網野に到着、普通列車と交換する。
だんだんと、夕暮れが近付いて来る。
そんな中、列車の座席に座って、窓ガラスを通して見る世界は、何の変哲も無い風景でも、まるで知らない世界にして仕舞う。
30年前の私は、何を思いながらこの路線に揺られていたのだろうと考えて仕舞う。
夕日ヶ浦木津温泉を過ぎ、大分と日が沈んで来た。
次の小天橋でKTR8000形「丹後の海」の特急「はしだて」と交換。
久美浜湾が見えて来る。
湾と云いながら、日本海を小天橋で区切られた潟湖である。
久美浜を過ぎると兵庫県に入る。
日もとっぷりと落ちた豊岡に17時43分到着。
豊岡も「駅メモ!で行こう!北近畿キャンペーン」の対象駅。
18時5分発の浜坂行きに乗る予定をしていたが、17時51分発の「こうのとり15号」城崎温泉行きに乗車した。
車輛は289系で、この形式に乗車するのは初めてである。
18時に城崎温泉に到着。
「駅メモ!で行こう!北近畿キャンペーン」の為だけで、ここまでやって来た。
狂気の沙汰では無い。
城崎では、駅だけでなく温泉街にもミッションがある。
それが城崎文芸館と木屋町小路。
ぶらぶらと夜の温泉街を歩いて行く。
無事にチェックインしてミッションは成功。
駅に戻るが18時17分の普通豊岡行きは出た後だった。
これに乗れば豊岡、福知山と乗り継ぎ22時29分、京都に到着出来る筈だった。
次の普通だと19時23分発。
京都は22時59分着である。
思案しつつ、晩飯の買い出しに行く。
駅弁は売り切れていたから、駅前のミニフレッシュ城崎店で、割引の弁当を買った。
駅前の酒屋でもビールを買い駅に戻る。
18時53分発の「こうのとり28号」新大阪行きが発車間際。
こうなれば、行って仕舞うかと、特急券を買い乗車。
3号車2番D席に陣取る。
流石に特急は速い。
豊岡を出て、次々と駅を通過して行く。
八鹿は特急停車駅で、「駅メモ!で行こう!北近畿キャンペーン」の対象駅。
無事にチェックイン。
そうして、対象駅の最後となった和田山に到着。
無事にチェックインしてミッション成功。
「このり」をゲットした。
これで今回の使命は全て終了、後は無事に帰るのみとなった。
ただし、「駅メモ!で行こう!北近畿キャンペーン」はまだあと一つ残っている。
出石にある「出石家老屋敷」にチェックインしなければならない。
ただ、出石までは豊岡からバスで小一時間、しかも接続も悪い。
ならば、車を借りて行くのも手だが、そうなると一人ではなく複数人で行った方が安く着く。
是非、希望者を募りたい。
出石は蕎麦も旨いし、城跡もある。
魅力に溢れた城下町だ。
19時58分、福知山到着。
20時3分発の特急「はしだて10号」に乗り換える。
座席は3号車6番A席で、同じく289系。
在来線特急の乗り換えはなかなか珍しい。
ミッションも終わり、後は京都を目指すのみ。
そこで気が付いた。
汁パレスに帰るなら、京都ではなく二条で地下鉄に乗り換えた方が早く着くと。
21時13分、二条に到着。
21時23分の地下鉄東西線六地蔵行きに乗車。
21時27分に烏丸御池に着き、21時31分の
地下鉄烏丸線竹田行きに乗り換える。
四条には21時33分の到着。
京都まで行くよりも15分程早く到着した。
汁パレスまでは徒歩5分。
我ながら馬鹿げた旅であると思う。
全く、物好きな人間である事だ。
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