昭和38年(1963年)2月刊行の漢和辞典をふとしたきっかけで見せてもらったのですが、巻末に「中国現代地図」というのが掲載されていて、何の変哲もない中国の地図かと思いきや、時代が時代だけにとんでもない発見が多数ありました。
まず、この時代の日本は現在の中国大陸を実効支配する「中華人民共和国」を承認しておらず、現在は台湾のみを実効支配する「中華民国」を中国の正式な政府として承認していたため、台湾の場所にしっかり「中華民国」と記載されており、代わりに「中華人民共和国」とはどこにも書いてありません。
また、今だと漢字で記載されることは少ないチベットは「西蔵」、モンゴルは「蒙古」と記載されていましたし、周辺のアジア諸国も見ると色々違っていて面白いです。
当時、バングラデシュは独立しておらずパキスタンの一部(東パキスタン)だったので、今のバングラデシュがある場所には「パキスタン」と記載されていましたし、ネパールとブータンの間に名前は書いていないけど明らかに国境で区切られた小さな国があり、1975年にインドに併合されて消滅した「シッキム王国」でした。
また、ベトナムの国名が「ベトナム民主共和国」になっていて、これはベトナム戦争終結前の当時の北ベトナムの国名で、一見今と大して変わらなそうに見えるアジアの地図がこんなに違ったのかと驚きました。
ログインしてコメントを確認・投稿する