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2018年03月13日03:03

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「座頭市」と勝新を考える・・・。��

「座頭市」と言えばご存じ勝新太郎の当たり役であるが、
個人的には考えてしまう部分も有る。

座頭市は後半になればなるほど、こう・・・・・・・・・・・・・・
ネットリしてくる感じが気持ち悪いのである。

座頭市初期の頃は、勝新の若さも有り、スカッとした感じがする。
喋り方も、発声の良さから来る聞こえの良さ、
江戸っ子っぽい歯切れの良い滑舌も気持ちが良い。
シリーズ初期の頃、座頭市が幾分どもり気味の頃も有るが、
基本的は気にならない感じであった。
座頭市自体が若くてさっぱりした気質だったことも有る。

ところがシリーズが完全に安定してきたころ、
分かりやすい境目で言うと、
座頭市シリーズが「勝プロダクション」制作になったころ、
勝新太郎が自由自在に作品を操れるようになったころから
座頭市が気持ち悪くなり出したと感じる。

座頭市は目が見えない・・・と言うハンデイを負っているが、
それを跳ね返す勘の良さ、剣の腕前・・・で通常の目明きを驚かす
活躍をするのが魅力なわけだが、誰かも描いていたが
「シリーズが進むごとに座頭市のスーパーマン化」が進んで行くのである。

勝プロ制作第一作目の作品では、
お祭りの・・・今でいう射的をやっている人が余りに外すので
それを座頭市がからかうと「じゃあお前がやってみろ!」と
座頭市に弓を渡し、やらせると見事座頭市がド真ん中を当てる
…と言うオープニング。

プロット的に良くできているが、演出のせいなのか、
個人的には座頭市が普通に嫌な奴に見えたな、この感じでは・・・・。
(ストーリーにも関わりない部分だし、そういう意味では上手くもない。)

前にも書いたが、勝新自身は元の原作よりも新編座頭市の方から
むしろインスパイアされていたと感じる。
新編(原作者より許可を得て違う人が書いた物)のあの漁村の
塩っ辛い風が吹いているあの感じ・・・・

新編の座頭市登場シーンは、座頭市がふんどしの虱を潰すために脱いで
プチプチ・・・とやっていると子供たちが囲んで、市が

「天気がいいんで(ポコチンを)日に当ててまして」

と言う様な事を言う所から始まるが、
「生活感」とか「リアル」とかはともかく、
あまり読んでて気持ちの良い物では無かった。

座頭市シリーズが進めば進むほどに座頭市は巻き舌になっていき、
喋り方が完全に固定され、どすの利かせ方や、演技もテンプレになっていった。

伝記によると勝新自身も座頭市と言う役に飽きていたらしいが、
どう〜〜〜〜〜〜〜〜〜も・・・・・・・
勝新自身にもかなり問題が有ったような気がする。
個人的には、後期に入り、ネットリ・・・とした演技で、
巻き舌でしゃべる座頭市を観ていると、少々うんざりした物である。

シリーズ最大のヒットである「座頭市と用心棒」(三船敏郎との共演作品)の
座頭市も、気合の入りすぎか・・・・?

最初から最後までネッッッッットリとした喋り方の座頭市に
うんざりした記憶が有る。
(作品自体も爽快感など薬にしたくもない感じであった。)

初期から全部見ている人であればひょっとして共感いただけるかもしれないが、
後期に向けて座頭市はどんどん発酵して納豆みたいになっていった感が有る。

TV版座頭市も3シーズン有るが、ごく初期の頃、
大映の監督陣が撮影していた作品は昔ながらの座頭市…と言った
映画的良作が多かった気がするが、
こと、勝新自らがメガホンを撮った作品は、やはりネットリした物が多かった。

悪いとは言わないが、そういう作品は全部の中で1割くらい入っていれば
良かったのではないか・・・?と思う。
後半は殆どそういう作品ばかりで、爽快感はまるで無いのである。

座頭市ファンの方々の中では、今読まれていて

「勝新太郎監督の座頭市は最高だよ!何言ってんだよ!!」

と、お叱りになられる方が多いと思うが、ごめんなさい!
どこでもこの様な意見は読んだことが無いし、自分なりに感じた事は
ここで書かなければどこでも読めないと感じたので書いたまででございます。

ともかく今見なおしてみると、TV版座頭市は実験映画ばかりであった。
繰り返すが、それが悪いとは言わないが、
全体的に実験があまりに多いんで、基本的には

「あのシリーズのあの回、妙に実験的だったよね?」

と、逆に語り継がれる感じくらいの本数で良かったのではないか?
台本を用意しても台本通りには絶対やらない!
むしろ台本など用意しないで思い付きで撮る!!!

それも良いんだけれど、勝新は場面場面の思い付きは素晴らしい物が有るが、
作品全体を通して組み合わせる、考える部分に欠けている所が有ったので、
パッチワークのような作品に仕上がる事が多かった。

「ああ、なるほどね、そういう事が有って・・・・・ で?」

って感じで、ヤマもオチも無く、
ただただ環境音楽の様な作品に仕上がる事も多かった。

そんなわけで、おじさん、こんな事つらつら書いてて申し訳ないんだが
TV版座頭市は全部観て無いんだよ。

多分・・・・30〜40本くらいしか見て無いと思う。
基本的にチャンバラ物と言うのはストレス解消で見ることが多いんだが、

「ああ・・・・・・・・?」

っつってスッキリしない気分になるのはどうにもよろしくない。

あと、座頭市作品の最大の魅力、立ち回りもさえない回が多いのだ、
ーーーーーーこれはいただけない!!!!

逆手チャンバラ国内最高の使い手が、ダメダメな時がまま有るのである。

今「え!?」って思った人、多いと思う。
でも、TV版座頭市はそうなのである。
おじさんは座頭市のチャンバラマニアで、90年代ごろには
自分でビデオで編集して勝新座頭市チャンバラ特集なども制作して、
仕込み杖を作り振り回しまくった程の男であるが、

そんなおじさんでもガックリするチャンバラがTVシリーズでは
多々見られたことが有るのだ。


理由は長くなるんで続きで書くわ。



愛しているシリーズにこんなこと書くのも忍びないが、
一人くらいこんな我儘に感じていると人間が居ると思っていただければ幸いである。



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