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2017年11月16日07:48

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水曜クビクビ日記466:女神の見えざる手


ワシントンDC。エリザベス・スローンは、業界ナンバーワンと呼ばれる美人ロビイスト。超大手事務所に属し、先頃インドネシア政府の依頼で議員たちに働きかけ、パーム油の課税法案を廃案に追いやり大勝利を収めたばかり。ある日彼女は、事務所トップのデュポン氏に呼ばれ、新規クライアントのサンドフォードに引きあわされる。サンドフォードは全米銃協会の重鎮で、数ヶ月後に可否決が決まる銃規制法案を廃案に持ち込みたいと考えている。ついては、スローンの力を借りたいというのだ。汚い手を厭わず議員たちを操ってきたスローンだったが、銃を蔓延させてはいけないという良識と信念はある。それに従い、サンドフォードの依頼を突っぱねるが、おかげでデュポンの逆鱗に触れてしまうのだった。
そんな彼女に接近したのは、弱小ロビイスト事務所のCEOシュミット。彼は銃規制法案の成立を目指しており、サンドフォードを蹴ったスローンに、事務所移籍を打診する。スローンは承諾し、シュミットと共に大々的な銃規制キャンペーンを展開、投票前の議員たちをあの手この手で取り込んでいく。デュポン側はそんなスローンを危険視し、彼女を社会的に抹殺しようと計画する。デュポンの策略により議員倫理規定違反で上院に告発され、聴聞会で反ロビイスト主義のスパーリング議員から尋問されることになったスローン。これまでの手法を認めても有罪、否定しても偽証罪で有罪という、人生最大の窮地に立たされてしまう…

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「女神の見えざる手」。実は過大評価されすぎなんじゃね?と言われるジョン・マッデン監督の新作。

以下、女神の見えざるネタバレ
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いくつかポイントがある中で、誰もが認めるのは、おそらくジェシカ・チャスティン姉貴の迫力演技でしょう。シャーリーズ・セロン姐さんみたいに性別を超越した凄さとは違って、チャス姉は、女らしさを最大限に保持しつつ、鋼の強さを見せつけるんです。怖い!そしてカッコイイ!この映画は、彼女の存在が一番のセールスポイントです。

ロビイストという仕事について知ることができるのも売りポイントの1つ。ロビイストって、その名の通り議会のロビイにたむろって議員に陳情する人のことだと思ったけど、そんな易しいもんじゃありませんでした。いわば「法案操作請負人」。陪審員を操作する弁護士みたいなもんなんですね。

そして、とにかく一手先をいく戦略ゲームとしての面白さ。このドラマ、ほとんど全てがスローンの読み通りに展開していくのが凄いです。彼女が本気で感情を乱すのは、多分次の3箇所だけ。

・エズメ襲撃
・ジェーンに電話したら「間違い電話です」
・エスコートサービスの男に核心を突かれキス

…でも、ガチの計算外はエズメ襲撃だけでしたね。ジェーンの「間違い電話です」というセリフは、「前のクソ上司からきた電話を冷たくあしらった」という風に見えるけど、実は「インドネシアの件で攻撃始まる、の符丁」だったと後でわかります。どちらにせよ、スローンがクソッ!と机のものをはたいて座り込むリアクションは理屈に合うんですよね。
そして聴聞会のオチの気持ち良さ!映画は、スローンの独白で始まりましたよね。あれ、聴聞会の最後のセリフです。すでにそれを暗唱しているってことは、すなわち、最後まで彼女が事態をコントロールしているということなんですね。


というわけで、今年もっとも知的好奇心を刺激された、見事な政治エンタメ映画。超オススメ!

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