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2017年09月13日21:20

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水曜クビクビ日記456:ダンケルク

1940年。フランスに侵攻したドイツ軍の猛攻の前に、イギリス派遣軍はあえなく敗走。ダンケルクの海岸線へ追い詰められた。チャーチルは彼らの英国撤収を決定するが、その数30万。輸送にあたる軍船舶は乏しく、兵士らは孤立してしまう。しかしドーバー海峡の向こうでは、同胞を助けるために民間船が続々とダンケルク目指して出発しようとしていた…

という「ダンケルク」。ノーランの新作を観てきました。

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劇映画らしい、いわゆる主人公がいて、ドラマが転がって、オチに着くという感じでは全くないです。空爆や機銃掃射に怯えながら、何の防護壁もないまま野晒しで砂浜に佇むという恐怖を体感する、アトラクション的作品。いや、IMAXカメラを担いでCGを排すという「アトラクションとしての下ごしらえ」をして、かつ「アトラクションですよ」と宣伝をして、そのうえ「鑑賞というより体感」という先行レビューを氾濫させ、アトラクション映画の衣をキチンと着せた……

計算づくの群像劇でした、というね(笑)
まさにノーランお得意のパターン。大風呂敷で見世物的なんだけど、その実ベタな泣ける話が好きっていうのがノーラン映画です。この、「メチャメチャ手間とカネがかかった安いハナシ」って、俺の大好物でございました。

脱出する若い兵士、救出に向かう民間人親子、英空軍パイロットの3つの視点から異なる時制で描き出すんですが、まさに彼らの時間軸がクロスする瞬間が群像劇のカタルシス。単なる体感アトラクションなら、劇映画にする必要はないんですよね。群像劇ならではのヒネリや泣かせがあるから面白いんです。極限状態で露わになる人間の本性や、迫力のドッグファイトなど、戦争映画のお約束も含めて、大いに楽しみました。この脚本じゃなけりゃ、いくら映像が凄かろうが評価はしないですよ、俺は。
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