大阪からの出張帰りのこと。
東京駅から丸の内線に乗り換えたんだけど金曜の夜だからかなり混んでたんですよ。
こっちはスーツケースあるからいくら肩身を狭くしても場所を取ってしまうから恐縮しつつ、それでも先頭車両の端っこの比較的じゃまにならないポジションを確保していました。
大手町、淡路町と止まっていくうちにドンドン人が増えてきて朝のラッシュ並みのギュウギュウすし詰め状態。
僕の前に立っていた若い女性が後ろから押されて僕のスーツケースの上にカバンが乗ってしまったんです。
ギュウギュウの中での僅かなフリースペースだし僕は重いわけでもないから全然構わなかったんだけど、その女性は「ごめんなさい」と謝ってくれました。
その後も電車はノロノロ運転でなかなか池袋に着かなかったので普段よりかなり時間がかかりましたね。何度も止まったり動き出したりして、そのたびに結構揺れて、そのたびに女性から「ごめんなさい」と謝られました。そんなに何度も言ってもらわなくてもいいから次に揺れたら「スーツケースに座っちゃっていいですよ」とよっぽど言ってあげようと思ったくらい(笑)にこちらに気を使ってくれてました。
そしてなんとなーくその女性を見ていたら、電車内の多くの人がするようにスマホをいじっていて、手帳式ケースの内側にはカレンダーが入っていました。
2017年東芝カレンダー
僕も以前お客さんのカレンダーを入館証ケースに入れて使っていた経験有るから分かるけど、社員じゃないかもしれないけど間違いなくその関係者。工場は飛び石連休だとラインを止めずに動かしてしまうので祝日が出勤日になったり、その代わりに別の月曜やら金曜が休みになることがよくあるんです。だから工場独自のカレンダーが年度初めに作られて配布されるんですね。
つまりはその東芝の関係者である女性が先程のような丁寧な物腰で謝ってくれていたんですよ。
会社レベルでは粉飾決算があったり、収入源の事業を切り売っていて倒産寸前なのに、個人レベルではとてもいい人たちがたくさんいるんだろうなぁ。
光る光る東芝
回る回る東芝
走る走る東芝
歌う歌う東芝
輝く光 強い力
みんなみんな東芝
東芝のマーク
物作り大国ニッポンの象徴だった家電メーカーが変貌していくのは時代の流れで仕方ないかもしれないけど、無くなってしまうのはやっぱり寂しいですね。
かなりの時間をかけて池袋にようやく着いてすし詰めから開放される最後にも多分してくれるだろうなぁと思っていたら、やっぱり丁寧に「スミマセンでした」と言ってくれたので、こっちもニッコリ笑って「いえいえ、混んでて大変でしたね」と声をかけてあげました。
そういうやり取りができるなら満員電車でも嫌な気分にならないし、そういう気持ちが積み重なれば会社の経営だって上手くいってたんだろうになぁ。
ログインしてコメントを確認・投稿する