下仁田。八幡宮の祭が始まる暑い夏。町を仕切る親分・佐吉の家に座頭市が現れる。そこの女中婆に会うためだ。実は数日前、市は婆の息子・喜助を斬っていた。喜助は市にかかった賞金を狙い襲撃してきたのだが返り討ちに遭ったのだ。死に際に母親への想いを口にした喜助の心をくみ、市は婆にカネを届けようと考えたのだ。そこで、佐吉の客として泊まっていたヤクザ・矢切の東九郎と鉢合わせする。この東九郎は飯岡の助五郎の舎弟で、復讐のため市に賞金をかけた張本人だった。東九郎は佐吉と親しい素振りを見せながら、浪人・棚倉を使って佐吉の暗殺を目論んでいた。佐吉を消して、旅籠「小幡屋」を営む元・渡世人の島蔵を下仁田の親分に据えようと考えていたのだ。小幡屋に投宿した市は、東九郎の陰謀に感付き、佐吉に惚れるおのぶと親しくなったことから佐吉を守り東九郎と戦う決意をする。しかし敵である棚倉の情婦が、数年前に惚れたおたねだと知ってしまい…
「座頭市兇状旅」。シリーズ4作目です。一作目からのヒロインおたねが再登場。幸せな結婚をしたはずのおたねが、ヤクザな世界に身を落としていた…という切なさと、ロミオとジュリエットのようなラブストーリーも展開する見所満載の一本でした。殺陣の激しさも随一だし、浪人・棚倉はこれまでで最強の敵。市の身体と仕込み杖にも傷を負わせ、何より市の心と夢をズタズタに切り裂いたのは、たぶん奴だけでしょうなぁ…
別れのシーンにもグッとくる、傑作といえるでしょう。最高!


堂山一家と下妻一家が一触即発の宿場町。堂山側から出入りの助っ人に雇われた座頭市。しかし堂山の縄張りに行く途中、侍集団に追われる娘・おみつを助けてしまう。おみつは日本橋鳴海屋という大店のお嬢様。ある藩の殿様にレイプされかかったおみつがかんざしを振り回して拒絶し、怒った殿様がおみつ抹殺を命じたのだ。行きがかりで、おみつを江戸まで送っていくことになる市だったが…
「座頭市喧嘩旅」。全編ロードムービー調の5作目。おみつを演じるのは、まだあどけない藤村志保↓
一重の美人って好きなんだよなぁ(笑)


上州を旅する座頭市は、板倉村で村人たちが宴で盛り上がるところに出くわした。村がお上に上納する千両がやっと集まり、後は届けるだけという状況らしい。しかしこの千両が、代官所に運ばれる途中で浪人たちに強奪されてしまった。村人たちは、赤城山に潜伏する国定忠治一家の仕業と睨むが、忠治を尊敬する市には到底信じられない。そこで自ら山に入り、忠治に会って真偽を確かめる。その結果忠治は無関係と判るが、忠治一家はお上に追われ壊滅寸前、山から下りる覚悟を決めていた。市は忠治一家に同情し、一家が保護していた少年・勘太郎を預かり春日部の親戚に無事に届けると約束するのだった。その頃、上州で十手を預かる男、紋次は、浪人・仙場と共に忠治捕縛隊を組織して下山した忠治一家を襲撃する。この二人こそが千両強奪の真犯人。忠治を殺し、強奪の罪をなすりつけるつもりだったのだ。
「座頭市千両首」。「兇状旅」に続いて国定忠治が再登場。役者は違うけどね。この忠治の無実を晴らそうと市が奔走する6作目です。またまた若山富三郎が出てきて対決します。スローモーション多用など映像が凝ってましたね。
今回、これまでに登場しなかった〈初めて〉がいくつかありました。まずはお色気。長谷川待子の入浴シーンと市の混浴。そして、市が代官を斬るってのも初。兇状があって、そのうえお上も斬ったとなれば、旅は続けられないのでは……
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