ニューヨーク。広告代理店社長のハワードは、3年前に最愛の娘を失ってから抜け殻と化していた。共同経営者のホイット、重役のクレア&サイモンの3人は、そんなハワードを心配しながらも会社の窮地に頭を悩ませている。ハワードが仕事を放棄したため、大口のクライアントが契約を切ってきたのだ。会社を救うには、社を売るしかない。しかし筆頭株主のハワードはずっと買収には反対し続けている。困った3人は、ハワードが社長としての判断能力に欠けることを証明して発言権を取り上げ、買収を成功させようと考えた。ハワードは娘の死を恨み〈死〉〈時間〉〈愛〉という概念そのものを憎んでいるらしい。これを知ったホイットは、3人の売れない俳優を雇い、その3つの概念が人間として現れたかのように装ってハワードに対峙させる。ハワードが彼らとおかしな会話をしたら録画して、取締会でハワードの心神耗弱を証明しようと考えたのだ。
「素晴らしきかな、人生」、観ました。完全な失敗作でしたね。といっても、出来のことではありません。マーケッティングのことです。キャプラの名作
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1917112443&owner_id=2940502を冠した厚顔無恥な日本の配給会社、凄まじい豪華キャストを配したキャスティング責任者、そして全国の映画館がラララ一色という最悪の公開時期に本作をぶつけた関係各位。興収が低かったら彼らの責任です。
一言で言えば、愛する娘を亡くした男が一歩を踏み出すまでを描く物語、なわけですが、その過程が結構風変わり。3人の売れない役者たち…エイミー・ラフィ・ブリジットが、依頼主のホイット・クレア・サイモンと対になっていて、ホイットらの個人的な問題も解決に導いていくという映画的広がりを見せたのが面白いんです。そして3人の役者たちが果たして実在するのかどうか…という疑問について答えを観客に委ねているのも俺的には好ましく思えました。ウィル・スミスって、観客が望むキャラや作品をあえてチョイスしない天邪鬼気質だと思うんだけど、チョイスした作品にハズレは実は少ないんじゃないだろうか。惜しむらくはキャストが豪華すぎる点。エドワード・ノートン、ケイト・ウィンスレット、マイケル・ペーニャ、ヘレン・ミレン、キーラ・ナイトレイ、ナオミ・ハリスと揃ったら、観客の期待も無駄に広がってしまいます。スターはウィル・スミスだけにしておけば、もっと腰据えて観ることが出来たかなあと…
ホイットらが役者を雇う動機にやや不純さと納得のいかなさを感じるものの、総じて俺の評価はgoodでございます。ちょいと泣けるよ!
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