1941年、6月。サンフランシスコ、アルカトラズ刑務所内で殺人事件が発生した。独房に収監されていた囚人ヘンリー・ヤングが、密告者として忌み嫌われていた囚人マッケインをスプーンで刺殺したのだ。現場は、目撃者が多数いる食堂のなかであった。この、どう見ても有罪間違いなしの事件でヤング側代理人となった国選弁護士ジェームズ・スタンフィルは、ロースクールを出たばかりの新米だった。負けが分かっている事件を、事務所が猿でも出来る仕事として新人に割り振ったのだ。裁判準備のため、とりあえずヤングに接見するジェームズだったが、ヤングの異様な様子に困惑してしまう。彼は自分の名すら答えられず怯え震えていたのだ。ジェームズは何とかヤングとの会話の糸口を掴もうと努力し、やがて驚愕の事実を知ることになる。実はヤングは、地下懲罰房に1000日の間監禁されていた状態だったのだ。その後明るい一般房への移動中、意識朦朧としている中でマッケインを殺すようにと周囲に扇動され、事件を起こしてしまったのだった。実際、彼にはマッケイン殺害の瞬間を記憶すらしていなかった。心身耗弱で無実ではないかと考えたジェームズは、ヤングを追い詰めたアルカトラズ刑務所のシステム…すなわち、副所長グレンを中心とした管理側の虐待を法廷で告発することを決意するのだった。
「告発」。規定では19日を上限とされている懲罰房になんと3年も放り込まれた男と、彼と心を通わしていく弁護士の戦いを描いた実話ベースの作品です。先日マイミクのkazzrockさんが「アルカトラズからの脱出」を日記で取り上げられていたので、便乗です。
久々に観て、とても懐かしかったですねー。当時からベーコンのベストアクトと話題でしたが、彼の拘禁反応演技は素晴らしいの一語です。弁護士役のクリスチャン・スレーターも頑張っているし、副所長役のゲイリー・オールドマンの存在感もなかなか。検事役はウィリアム・H・メイシーだし、判事役は我らがハートマン軍曹=リー・アーメイだし、映画好きにはたまらないキャスティング。切ないラストも胸に沁みる、オススメの一枚です。原題は「第一級殺人」ですが、邦題の方がいいですね。当時のアメリカは、政府とそのシステムを肯定する風潮が一般的でした。それをあえて告発していく彼らの勇気と正義に感動です。
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