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2016年05月06日17:18

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判例時報2016年5月1日

実用法律雑誌
判例時報
発 行 平成28年5月1日
発行通巻2286号
編集人 下平健一
発行人 判例時報社
発行・発売所 株式会社 判例時報社
雑誌 26331−5/1
ISSN0438−5888

細目次

◆判例評論◆平成28年5月1日 第687号
 最新判例批評 大澤 逸平/松本 克美/伊原 友己
        盛  誠吾/廣瀬 健二/三好 幹夫

◆記 事◆

刑事判決書における法令適用の記載
 ――起案の手引を出発点として――
  ……………………………………………安西 二郎

刑法判例と実務
 ――第五回 不作為犯論――……………小林憲太郎

スカリア判事の急逝
 ――時の魔術師が遺したもの――
  ……………………………………………大林 啓吾

◆判決録◆ 本誌掲載時に、上訴等の状況が詳らか
      でない場合は、判示事項直後にある事
      件名等の情報欄に記載しておりません

─行 政─
○領置証拠物の紛失について、保管期間において
 当該領置物が再審請求の審理で重要な証拠と
 して採用される蓋然性があることを知り、又
 は容易に予見することができない限り、刑事
 事件の再審請求者には国賠責任を問いうる法
 律上保護されるべき利益がないとされた事例
 (東京高判27・5・13)
〇一 土地家屋調査士法四四条一項に基づく懲戒
  申出を受けた地方法務局長がした当該土地
  家屋調査士に対し懲戒処分を行わないとの
  決定の行政処分性(積極)
 二 土地家屋調査士法四四条一項に基づく懲戒
  申出をした者が提起した当該土地家屋調査
  士に対し懲戒処分を行わないとの地方法務
  局長の決定の違法確認の訴えの適否(消極)
  (名古屋高判27・11・12)

─民 事─
◎一 訴訟上の和解が成立したことによって訴訟
  が終了したことを宣言する第一審判決に対
  し被告のみが控訴した場合と不利益変更禁
  止の原則
 二 訴訟上の和解が成立したことによって訴訟
  が終了したことを宣言する第一審判決に対
  し被告のみが控訴した場合において、控訴
  審が、右和解が無効であり、かつ、請求の
  一部に理由があるが第一審に差し戻すこと
  なく自判しようとするときの判決主文
  (最一判27・11・30)
○血縁関係にない被控訴人Dに対する被控訴人
 Cの認知について、Cの父母である控訴人X
 らが民法七八六条の「利害関係人」に当たる
 とし、これと異なる見解に立ってXらによる
 同認知の無効確認の訴えを不適法として却下
 した原判決を取り消し、本件を原審に差し戻
 した事例
 (東京高判26・12・24)
○購入した土地付き建売住宅の基礎に重大な瑕
 疵があるとし、売主会社、同社の代表取締役、
 仲介会社の代表取締役の不法行為責任が認め
 られた事例
 (大阪高判25・3・27)
▽路線バスが歩行者を轢過した事故について、
 自賠法三条但書の免責が認められた事例
 (東京地判27・6・26)
▽一 水俣病のり患の有無は、感覚障害等の症
  候の有無、発現部位や発現時期、その原因
  が中枢神経の障害にあることをうかがわせ
  る事情の有無等や当該感覚障害等の症候に
  ついて他原因によるものであることを疑わ
  せる事情の有無等の医学的観点だけでなく、
  メチル水銀暴露暦、生活歴、種々の疫学的
  知見や調査結果等の具体的事情を総合考慮
  して判断すべきであり、暴露終了後四〇年
  以上経過後に、廊下に伴い臨床症候が現れ
  る遅発性水俣病の存在を否定することはで
  きないとして、加害企業に対して、不法行
  為に基づく損害賠償請求を一部認めた事例
 二 食品衛生法、水質二法、新潟県内水面漁
  業調整規則に基づく規制権限の不行使及び
  行政指導の不作為を理由とする国及び新潟
  県に対する国賠法一条一項に基づく損害賠
  償請求が認められなかった事例
  (新潟地判27・3・23)
▽成年被後見人が相続債務について何ら遺言し
 ていないときは、家庭裁判所が審判で定めた
 成年後見人報酬金支払債務は、法定相続人が
 法定相続分に応じて分割承継するとした事例
 (大阪地判27・7・22)

―商 事―
▽一 残余財産の分配に関する属人的な定めに
  ついて全株主が同意している場合には、定
  款変更のための特殊決議があったものと同
  視することができるとして、右同意に従っ
  て残余財産の分配を行うべきであるとした
  事例
 二 存否又は額について争いのある債権に係
  る債務について、弁済のための財産を留保
  することなく残余財産を分配したことを内
  容とする決算報告を承認する株主総会決議
  を無効とした事例
  (東京地判27・9・7)

―労 働―
○大学の入試委員会の委員長の入試ミスに対す
 る減給一割一か月の懲戒処分が有効であると
 判断された事例
 (札幌高判27・9・7)

―刑 事―
○一 覚せい剤所持の嫌疑による被告人の着衣
  及び所持品に対する捜査差押許可状の請求
  準備着手から右令状執行までの間、被告人
  を職務質問の現場に留め置いた措置を違法
  とした事例
 二 職務質問現場における捜査差押許可状に
  よる捜査並びに発見された覚せい剤及び大
  麻の差押えは違法であるが右覚せい剤等及
  びその鑑定書等の証拠能力は否定されない
  とした事例
  (東京高判27・3・4)

■訂正が一四四頁にあります

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