ギルド「アルビオン」の一行は、ケルン伯爵が持つ「アシュラトウ」を譲り受けるべく、アルディオン大陸のレイウォールに来た。
メイガスのリズ(リザベート)は実家に戻り、一番上の姉から家宝の魔導鎧を貸してもらう。重量34もあり、普通の魔法使いには到底着こなせる代物ではない。まぁ、そこはファランクス。【知力基本値】は46あるのでこれでも余裕だ。
大破壊からの復興もまだまだな今の状況で、民の新しい居住地を作るべく、未開の開拓地に手を付ける。ところが、先住の馬が開拓地の畑を荒し、ほどほど手を焼いているという。馬を捕まえようにも、なかなか一筋縄ではいかない。ついに軍隊を派遣するも、結果は同様だ。
アルディオン大陸で、誰にも移動の邪魔をされず、颯爽と駆け抜ける白馬、あぁ、「アレ」か。
ケルン伯爵はまず、我々にその馬の討伐ないし捕獲の任務を言い渡す。
1回目の戦闘は、予想通り、ホワイトホース。とりまきにアヴァロンポメロが3体。クルセイダーのジェイスが「すぐれた将軍にはやっぱり白馬だよ!」と、ホワイトホースをゲットしたくてたまらない。ホワイトホースに逃げられると任務失敗になるので、HP500点以下で使用可能になる《吹き抜ける風》を使われないよう、1ラウンドでホワイトホースの残りHPを600〜700点位に残して、2ラウンド目で勝負をつける腹積もり。
こちらのキャラクターレベルは、リズが27の他は26。正直、ホワイトホースはさほど脅威ではない。が、予想以上にダメージが入り、ホワイトホースの手番がきたところでホワイトホースのHPは残り400点ほどになってしまった。
メインプロセス、《二回行動》とたてつづけに《吹き抜ける風》を使用してきたので、いずれも《インタラプト》で打ち消す。いやぁ、この段階で《インタラプト》2枚切ってしまうのは計算外。これが後々響くことに………。
ジェイスはホワイトホースが手に入ってご満悦。当卓は、大陸出身アイテム制限ルールがあり、西方製のアイテムは西方出身者しか装備、使用できない。ホワイトホースはアルディオン産(?)なので、アルディオン出身者はジェイスとリズの2名のみ。
任務を終えて帰ってくると、待っていたのは、意外なニュースだった。
「ケルン伯爵、逮捕される。」
リズ「なんだ、野球賭博が発覚したのか?」
スピカ「白い粉の方じゃ?」
どうやら、国家転覆の罪で、ある屋敷に監禁されているという。あぁ、判定勢力派に「ハメ」られたな。罪状が罪状なだけに、即、処刑とかもあり得る。一刻も早く、ケルン伯爵の濡れ衣を晴らさないと………。
だが、今回の件、アルディオン側のリズとジェイス以外のメンバーにとっては関係ない話だ。そればかりか、変に関わると投獄されるリスクもある。ギルドマスターでもあるリズは、「今回の件に関しては、協力はして貰いたいが、無理に協力せよとは言わない。」と控えめ的な発言。それでも、ゲーム的にもロールプレイ的にも、皆が協力してくれることに。
ここから先は情報収集。『アリアンロッド2E』の情報収集に使う能力値は【感知】。他にも一般スキルで情報収集関係のスキルもある。ファミリアアタッカーのジェイスは【感知】は高いし、デッドアイの丹陽は《ストリートワイズ》を取得しており、おまけに【幸運】の値も高い。ビショップのスピカはドルイドを経由しており、【感知】判定の達成値は高めが期待できる。ランペイジのフーリーも、シーフ系なので【感知】の値はそこそこあるし、リズは代用判定の《トリビアリスト》がある。
国家機密級で難易度が22だし、30位叩き出せば。
まずはケルン伯爵の罪状は?公金横領、国家機密の漏えい、女王暗殺の嫌疑。
公金横領とは、先にもあった開拓地の開発に関するもの。その開拓地も、tくに十分な調査が行われず、危険な個所があっても強硬されているらしい。そんな折、妖魔から守るための結界が封印の禁則地を壊してしまった事実が。
さて、そのようなことをしたのはいったい誰か?ここで、ある男が捜査線上に上がってる。大破壊後に急に勢力を伸ばしてきた「ノマ公爵」。ノマ公爵をさらに調べていくと、どうやら、魔族や妖魔と繋がってるらしい。そして公金を横領しているのも実はノマ公爵だということが分かった。なんや、真っ黒やんけ!!!
丹陽「ノマ公爵って本当に人間ですかね?」
丹陽の鋭い洞察力。確かに、魔族が人間に化けて、長い時間をかけて国家を支配していくってのはない話ではない。
情報収取で、我々はノマ公爵が今回の事件の黒幕である証拠も掴んだ。が、裁判にこれらを持ち込むことは我々には出来ない。正式な手続きをしていては何日も待たされることになってしまう。強行突破したところで、“それのために”印象が悪くなっては逆効果だ。
普通に考えると、他の公爵に当たりを付け、話を通してもらうというのがある。が、他の公爵がノマと繋がっていないという保証はどこにもない。次に考えられるのは、裁判長あたりだが、裁判長がノマ公爵自身では最初からお話にならない。
とするとその上ということになる。リディル=はにゃー=女王陛下だ。といって、一介の貴族が女王陛下にそう簡単に会えるわけがなく………。
スピカ「女王なら知ってるよ(面識あるよ、の意)。」
なんと!《リレーションシップ》(SG2 P84)か。西方出身者が取得可能な一般スキル。フェイト1点使用して、NPCとコネクションを結ぶことができる。
こうして、リズはスピカの多大なる協力を得て女王陛下に謁見、協力を要請。女王は「ケルン伯爵の証人」という形で裁判に参加させて貰うことを許す。
法廷では予想通り、ノマ公爵の一方的な展開。最後に女王陛下が我々を証人として呼び出し、証拠を突きつける。
ノマ「………こ、こんな証拠なぞ、何の信憑性もありませんな!」
リズ「我々は女王陛下の許しを得て、出廷しましたことをお忘れなく。そして、証拠物件もすでに女王陛下に確認済みです。つ・ま・り。ノマ公爵殿がこの件を否定することは即ち、女王陛下の意向に背く、ということでよろしいですかな?」
ノマ「う………。」
スピカがフェイト1点という貴重なリソースを払ってくれたのだ。これくらい言ってやってもばち当たらないだろう(笑)。
ノマ「くっくっく。ならば仕方あるまいな。ここにいる者をすべて始末してしまえば、この件は闇の中に葬られるってものだ。」
ノマ公爵は《変身能力》を解き、正体を現す。全身からはすさまじい瘴気が溢れる。“紅蓮の詩人”アモン。「サガ・クロニクル」に再掲されてない、レアなネームドエネミーだ。掲載は「超上級」のP192に。
丹陽の予測は当たり、クライマックス戦闘へと移行する。今回のセッションは12時から開始し、クライマックスの開始時は、まだ、14時30分。今日のセッションは早く終わるなと誰もが思っていた。
リズ「女王陛下!どうか安全な場所に退避を!!!」
スピカ「ベルフトに鍛えられたリディルがそう簡単に倒れはしないよ(笑)。」
リズ「そう………だけど(笑)。立場上、この台詞は仕方ないんぢゃよ。」
ノマ公爵のイベント的シーン攻撃(逃げ惑う貴族や女王陛下に向けての攻撃)は、ロイヤルガードの【信仰の盾】によって完全に防がれる。ロイヤルガード、超、優秀やねん!!!
敵の構成は、BOSSのノマ改めアモン。取り巻きに、竜炎将軍、オセ、サブナック×2、ドゥルジ、アルゴス×2、ドヴェルグ。
オセが《召喚:魔族》、《特殊召喚》でイポスを4体召喚する。ドヴェルグの《隠匿の闇》、シーン内の場面(選択)を隠密状態にするのだが、これを通すとエネミーを対象に取れなくなるので【時の支配者】で打ち消す。
さらにセットアップは続く。サブナックは2体いるので、《一夜城》は通しで。もう1体のサブナックは《腐り蛆の傷》。リズは【精神】の対決で敗北、[スタン][毒(10)]を受ける([スリップ]は「抵抗性:スリップ」があるので受けない)。
エネミー側の行動値が高く、リズの識別が回って来る前に様々なセットアップスキルが展開される。対応を間違うと大変なことになる。
1ラウンド目。スピカの行動値は46(註。スピカのメインクラスはビショップである。)もあるが、エネミー側には行動値47のイポスがいる。フーリーが《カリキュレイト》で割り込み、連携開始。スピカの魔杖ジルドレイのシーン攻撃で550点、リズのシーン攻撃で540点、丹陽の《レイザーストーム》のシーン攻撃で、ダメージ数値メモ忘れた、まぁ、そこそこの点数を叩き出す。
ドゥルジがいるので、こちらが与えたバッドステータスも基本、PC全員が喰らう仕様。
が、オセやイポスがいるエンゲージには竜炎将軍がおり、《アラウンドカバー》でそのエンゲージの攻撃は竜炎将軍に集約されてしまう。《アラウンドカバー》を使った竜炎将軍は倒れ、その後のオセに対する攻撃はイポスの1体がメジャー放棄でカバーし、その結果、イポス1体は倒すことが出来た。
エネミー側の攻撃も何とかしのぎ、次のラウンドへ。
2ラウンド目。さすがにもう先手は取れないので、イポスから攻撃が始まる。例え《首狩り》が発動しなくても、ダメージだけでも250点級で防御無視が2回、飛んで来る。ジェイスがイポスの凶弾(ナイフかw)に倒れる。
実は2ラウンド目のセットアップに、オセはさらにアスラを4体召喚。アスラのシーン攻撃の連打で、300点級のダメージが飛び、丹陽とリズは戦闘不能に。
2ラウンド目が終わって、立ってるのがスピカとフーリーのふたりとなった。スピカは次のラウンド、蘇生薬を全員に撒いて起こす計画らしいが、それでも戦闘不能は治っても行動済みになってしまう。このままでは埒が明かない。まずい。非常にまずい!!!
と、何者かがこの戦闘に介入。何度かこのキャンペーンでも登場しているらしが、リズ(というより、プレイヤー。つまり自分)にはまるで覚えがない。彼の助力で戦闘不能は治り、HPも完全回復。さらに、アスラ1体を片付けてくれた。もうオマエが全部倒せよwwwww
3ラウンド目。このキャンペーンでは非常に珍しい「祝福」の発動。敵側の攻撃は、丹陽はジェイスをかばって倒れる。リズも基本、起き上がりこぼし状態。
ジェイスのシーン攻撃で残りの取り巻きを一掃する。実はその前に取り巻きの何体からは、スピカからの《ドッジスラッシュ》や《リフレクターショット》で倒されているのだが。
残ったアモンは、とっておきの《ボルテクスアタック》込みの攻撃をフーリーにクリティカル。フーリーは《シャドウハイド》を使用し、クリティカルを出してアモンの攻撃をかいくぐり、クラーケンウイップ相当の武器で3回攻撃!
なんだ、このフリーザvs悟空みたいなバトルは!!!!!
4ラウンド目。フーリーの攻撃でアモンのHPを残り9点まで追い詰める。
実はフリータイムの20時ではセッションは終わらす、延長に。30分の延長時間もあっという間に過ぎ、この時点で戦闘終了とした。
第32話「炎の侯爵」
獲得成長点:286点
得られたお金:173000G
クライマックス開始が14時30分で、クライマックス終了が20時20分。1戦闘でほぼ6時間を要したことになる。かかったラウンド数は4ラウンド。キャラクターレベル26のセッションと考えても、ちょっとかかり過ぎではないのか?
このレベル帯になると、雑魚はほぼ、瞬時に一掃されてしまうので、数を並べてセットアップスキルで強化ないし妨害するというのは半ば常套手段。ゆえに、セットアップだけで30分くらい時間がかかってしまう。
エネミーの数が多いので、対策用の作戦会議が長引いた………ということは今回はなかった。基本、シーン攻撃で敵数を減らす作戦なので、小細工は必要ないからだ。
一番時間がかかってるのは、各プレイヤーのそれぞれの処理。消費MP計算、ダメージロール、ダメージロールのダイスの処理、ダメージの計算。人によっては1手番で5分くらいかかる人も。
GM側のデータ処理の重さ。各エネミーの性能を把握しきれず、その都度ルールブックを参照するのは自分でもやる。が、戦術の組み立ては予め、考えておいたらもっと早くなるはず。実際、FEARの公式シナリオには指針が載ってるし、最初からシナリオに書いておくのもよい。
うちらってさ?もう同じメンバーで、そりゃ、何年もセッションしているのに、一行に進歩しないんだよね???
戦闘面においては、ドゥルジを見逃しなど、自分の戦略的ミスが後々まで引いてしまった。1ラウンド目に全力が出せれば、戦況はもっと楽になっていただろうに。申し訳ない。
ホワイトホース戦で《インタラプト》2枚切ってしまったので、本来なら《召喚》は最上級《インタラプト》対象なのに、通してしまうことに。お蔭で成長点が増えたっちゃ増えたんだけど。
ウォーリア系不在のうちらは、やはり防御面で不安が残る。リズもファランクス回りとはいえ、防御系スキルはいっさい取得していないし。今回のように250点級〜300点級が飛んで来る戦闘では、《プロテクション》のみでは生存もおぼつかないな。これは、早くサモナーになって《サモン・アラクネ》を取得すべきか?(今更感が半端ないけど)後はアコライトになって《ヘイスト》か。
1歩間違えれば全滅(てか、氏の介入がなければおそらく全滅)だったが、ミドルは陰謀を暴く系のシナリオですっごく面白かった。データじゃ太刀打ちできないんで、ロールプレイで頑張るしか。
リズは今回、一人だけ27レベルだったので、今回の獲得成長点(実質260点)ではレベルアップせず。あと3点足りない。ギルド供与せんでもええよ?って言われたけど、そこは足並み揃えたいからね。
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