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2015年12月29日19:39

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水曜クビクビ(ほんとは年末家出)日記353:「完全なるチェックメイト」

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1972年、アイスランド・レイキャビクで開かれた世界チェス王座戦…絶対王者のソ連人ボリス・スパスキーに挑んだのは、世界最年少でグランドマスターとなったアメリカ人、ボビー・フィッシャーであった。二十歳そこそこでチェスに見切りをつけて表舞台から去ったものの、打倒ソ連の一心で復帰した天才フィッシャー。しかし彼の精神はすでに崩壊寸前、奇行を重ね、反共・反ユダヤを公然と口にすることで、世間では異常者とみなされていた。そんな彼を擁護し、時に衝突しながら試合を見届けようとする弁護士ポールと神父ロンバルディ。だが2人の思いを無視するかのように、フィッシャーは1局目で完敗した後、2局目をぶっちぎってしまうのだった…


「完全なるチェックメイト」。ズウィックの新作ということで観てきました。心が壊れていく主人公という点では「ビューティフルマインド」を想起させますが、こちらのフィッシャー君は傲慢さも兼ね備えていて、やや共感度が低いですかね。興味深い人生だし、レイキャビクというクライマックスがあるわけで、当然物語としては面白いです。トビー・マクガイアの演技は絶品だし、神父役のサーズガードもいい。リーヴ・シュレイバー演じるスパスキーも、最初は敵という記号でしかなかったのに、次第にフィッシャーの鏡面像として描かれていくのがよかったです。ただ、折角〈戦争映画監督〉ズウィックが撮ってるんだから、もうちょい冷戦の犠牲者としてのフィッシャーを描いて欲しかったかなあ。
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