コピペ
日本での発売から約ひと月、『なぜ女は男のように自信をもてないのか』(クレア・シップマン、キャティー・ケイ著 田坂苑子・訳)という本が話題になっています。
ニューヨークタイムズ紙のベストセラーにランクインした注目の一冊で、アメリカではこの本をきっかけに、「自信論争」が巻き起こったそうです。
タイトルからは一見、働く女性を応援する自己啓発書のような印象を受けますが、それは大きな間違い。
中身はじつにクールで論理的で科学的。原題は「THE CONFIDENCE CODE」。「自信の科学」とも言うべき内容で、政財界・ビジネス界のビッグネームへのインタビューを皮切りに、心理学、脳神経学、遺伝子学などあらゆる面から、自信について調査されています。
職場で「見るからに自信たっぷりだけど、言ってることはイマイチな人」が、「謙虚でつつましいけれど、有能で人望がある人」よりも、結局のところ評価されて、出世していく光景を見ることはないでしょうか?
ビジネスにおいて「自信」と「能力」、どっちがどれぐらい重要なのか?生まれつき「自信」のある人はいるのか? それとも後天的に身につくものなのか?「自信」と「プライド」と「自分への信頼」は、何が違うのか?
そうした、自信にまつわる疑問について、次から次へと丹念に粘り強く取材を重ねたノンフィクション。英国と米国のトップジャーナリスト2人による共著の形をとっています。
詳しい内容は書籍を読んでいただくとして、今回はそこを起点に「正しい褒め方」について考えてみましょう。
書籍によれば、つい10年ほど前まで、アメリカでも「子どもや新入社員は、ほめて伸ばすのがいちばん。そのほうが自信がつくから」と教育することが多かったそうです。実際、日本でも「ほめておだてないと、若者は辞めてしまう」などと言われたものです。
ところがそのやり方は誤りだったことが分かり、現在ではその方針は修正されつつあるのだとか。
というのも、ただやみくもに「お前はすごい」「あなたはすばらしい」とほめられて育った子どもや社員は、確かに「自信のようなもの」を身につけますが、それは「尊大さ」とも言うべきハリボテの自信。スノッブで偉そうだけれども、ひとたびピンチに陥るともろくも自我が崩れ去りパニックに陥ってしまうのです。裸の王様のようにプライドばかり高めてしまうのは、本人のためにもなりません。
では、どうすればいいのか? 最新の研究では、自信は本人による「行動と失敗」によって作られることが分かっています。
まずは行動する。すると当然、失敗する。めげずに行動する。また失敗する。こうして小さな失敗を繰り返すことで、失敗への抗体がつく。その結果、後に大きなリスクを前にしたとき、「ま、たいしたことないだろう」と平然としていられる。これが真の自信の正体というわけです。
ちなみに、ある物事で得られた自信は他のものにも波及します。ゴルフを習って、試行錯誤の末にドライバーがまっすぐ飛ぶようになった(あるいはいざというときにも緊張しなくなった)。滝のような汗をかきながら人見知りを克服した(あるいは怖がらなくなった)。こうした実感は、さらに他のもの(ビジネスや人間関係)に挑戦する原動力となります。
ですから見守り育てるほうとしても、単に相手の人格や能力をほめるのではなく、むしろ本人が自ら行動するように仕向けることが大事になります。
具体的には「君ならできる」と励ましたり、前回の挑戦にフォーカスを当ててほめたり。原始的なところでいうと、ささいな褒美や軽い罰を用意するのも効果的。とにかく「いいからやれ」と背中を押すのです。
ただほめるのは、もう古い。本人が「行動」(して「失敗」)するように仕向ける。
それこそが、自分の子どもや部下に「ハリボテではない本当の自信」を身につけさせる、正しい育て方、というわけ。人を育てる立場にある人は、ぜひ試してみてください!
だってさ!
ほめる方が性に合ってるけどね!
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