ボストン・・・地方銀行の強盗事件が相次いでいた。犯人は4人組で、まずは朝に支店長宅に侵入。家族を人質にとってから、支店長を連れて店内に入り金庫を開けさせるという手口だ。事件の主犯格は、ジミー・スカリスとアーチー・バント。表向きは運送などの堅気だが、実はアイルランド系の組織に属するワルだった。
さて、そんな二人がヤマを踏む際に、銃を提供しているのがエディ・コイルである。彼も表向きはトラック運転手だが、実は組織お抱えの武器商人。仕入れ元から銃を大量に買い叩いて、スカリスたちに手渡しているのである。そんなエディだが、いま大きな問題を抱えている。親友のバーテン・ディロンの依頼で盗品ウイスキーをニューハンプシャーに運んだ時、警察に捕まってしまったのだ。その判決が有罪と出て、エディは数週間後に収監されることになっているのだ。50才を越え、幼い子供も妻も抱えるエディは、何としても刑務所行きは避けたいところ。だが、ムショから逃げるにはディロンの名を検察に差し出さなくてはならない。昔気質のエディは、絶対に「友人」は売らない主義だ。故に八方塞がりなのである。だがある時、粋がった若い男がエディにS&W 4インチを大量に卸してくれた時に、ちょいと閃いた。この若者、大物ぶってM16も扱っていると吹聴している。マシンガンの売買は、拳銃とは比べ物にならない重大犯罪だ。コイツをサツに密告して、自分の株を上げようと考えたのだ。早速エディは、ボストン市警のフォーリー刑事と接触し、この若者の情報を提供する。その結果、フォーリーは若者を逮捕しM16を押収。大金星をあげるのだが、これでニューハンプシャー検察の受けは特に良くはならなかった。がっかりするエディに、「タレ込み屋として、もっとせっせと情報を警察に流せ。そうすれば検察に口きいてやるから」とフォーリーは言う。エディが握るネタといえば、あとはスカリスやアーチーの銀行強盗のネタばかりだ。悩むエディ・・・スカリスもアーチーも「友人」なのだ。サツに売る事はできない・・・
が、数日じっくり考えた挙げ句、エディは決心する。スカリスに新たな銃を卸したばかりなので、きっと銀行をタタくはず。このネタをフォーリーに教えようとダイナーに呼び出す。だが、フォーリーはにべもなく「昨日の新聞を読めよ」と突き放す。実は前日、フォーリーはスカリスやアーチーを含む連続銀行強盗4人組を一網打尽にしていたのだ。これで、エディの手持ちのカードは無くなった。そればかりでなく、スカリスたちが逮捕されたのは。エディが密告したせいだとという噂が流れ始める。その噂は組織にも届き、ついにエディ抹殺命令が下った。抹殺役に任命されたのは、エディの「友人」であるディロンであった。ディロンは、失意のエディをホッケー観戦に誘い出し、慰めながら酒を飲ませ、眠り込んだところに一発鉛玉をぶち込んで殺害する。冷酷非情なディロン・・・実は彼こそがフォーリー子飼いのタレ込み屋で、スカリスたちのネタを提供した張本人だったのだ。
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「エディ・コイルの友人たち」。
まー、なんて皮肉が効いたタイトルなのでしょうか。仁義=友情を通そうとした男以外は、みんな仁義=友情を軽視しているという構図。主演のロバート・ミッチャムのクタビレぶりが最高です。監督は名匠ピーター・イエーツ。バラバラに展開するスジを、混乱させずに処理していました。渋い一本!
(通算972タイトル)
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