ニューヨーク。大学で教授として英文学を教えるアクセルは、重度のギャンブル中毒だった。市内にあるモグリのカジノでカードやルーレットにのめり込み、気がつけば借金は4万4千ドル。だが、金貸しのヒップスやモンキー、取立屋のカーマインらとはダチの付き合いをして和気あいあいの仲。したがってキツい取立はされないだろうとタカをくくっていた。ところが、状況はそうも言っていられないらしい。ヒップスの上に位置する<組織>は、今週中に4万ドルを全額返すようアクセルに迫ってきた。徐々に、事の重大さに気付いてきたアクセルは、結局金策もなく、医師である母親に泣きついた。これで最後との約束をして、ママから1万5千ドルを受け取ったアクセルは、カネを増やすためすぐさまノミ屋に電話。大学バスケの3試合に賭けてから、現金を手にラスベガスに飛ぶ。そこでクールかつ慎重にブラックジャックに挑んだ結果、ツキがツキを呼んで手持ちの現金が5万ドルまでに跳ね上がった。喜び勇んでニューヨークに帰ったアクセルだが、深夜に乱暴なノミ屋の訪問を受ける。賭けておいたバスケ3試合が全敗したというのだ。負けは4万ドル強。これで<組織>に返す金は消えてしまった。最後の逆転を信じ、支払い期限前日に残りのカネをバスケの試合に賭けるアクセル。だがツキは彼を見放し、とうとうオケラになってしまうのだった。翌朝、<組織>に拉致されたアクセル。どんな暴力を振るわれるのか・・・びくつく彼に、組織のボスは「大学教授だったら、スポーツ選手と知り合いだろ。そいつを八百長に抱き込めたら借金はチャラにしてやる」と持ちかける。アクセルには、可愛がっている黒人のバスケ選手がいるが、真面目な彼を八百長の世界に引きずりこむのは気が引ける。だが、選択の余地はないのだ。アクセルは了承し、教え子を説得してバスケ試合での八百長を成功させる。だが、借金は消えても、彼の心は空虚だった。ギャンブルで失ったのはカネだけではなく、己の自尊心。バスケ試合の観覧後、彼は危険な黒人街を独り彷徨い歩く。まるで命を投げ出したかのように・・・
先頃、マーク・猿バーグでリメイクされた「熱い賭け/ザ・ギャンブラー」です。主演はジェームズ・カーン。刹那的な生き方で自滅していく主人公を熱演していました。実に文学的な味わいのある映画でしたねえ。音楽も、マーラーの交響曲第1番ニ長調が効果的に使われ、絶望感を煽ります。それにしても、ギャンブルッて怖いねえ・・・
ちなみに、無名時代のジェームズ・ウッズが銀行員役でちょこっと出ています。これを見つけるのも一興かと。
(通算970タイトル)
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