独立リーグ・四国アイランドリーグplusの高知に入団した藤川球児投手(34)=レンジャーズ=が20日、香川・徳島の連合チームとのオープン戦(高知市営)に初先発した。高知の主催試合ではリーグ発足以降最多となる2865人の観衆と古巣・阪神などNPB4球団のスカウトが見守る中、4回を5安打1失点。最速146キロを計測したが、今季中のNPB復帰に向けては不安を残す内容となった。次回登板は27日のオープン戦(対愛媛)の予定だ。
超満員となった内野スタンドの大歓声に迎えられ、藤川が地元・高知のマウンドに帰ってきた。日本での登板は阪神時代の2012年9月15日の巨人戦(東京D)以来、1008日ぶり。先発は03年9月19日の巨人戦(東京D)以来、実に4292日ぶりだ。
初回、注目の初球は145キロの直球。3球目はこの日最速の146キロを計測したが、三塁に内野安打を打たれた。2死三塁となってから、4番打者への2球目はフォークがワンバウンドする暴投で失点。4回にも無死満塁のピンチを背負ったが、何とか後続を断って切り抜けた。4回57球の力投。球場は沸かせたが、内容には不安が残った。
「次に向けて修正する部分がたくさん出た。久しぶりの日本のマウンドで感触とか気にしながらだったんで、これからまた良くなるんではないか」。手応えを口にした右腕だが、空振りを奪ったのはわずかに4球だけ。フォーク、カーブなど変化球を多投し、かつての火の玉ストレートは影を潜めた。
最速が150キロに届かなかったことを聞かれた球児は「甲子園ならスピードガンは速い(実際より速い球速が出る)ので、出ると思いますよ」とジョークで笑わせたが、「認めたくないといえば、そうなのかもしれないですね」と思わず本音もこぼれた。
復帰登板とはいえ、視察したスカウトの歯切れは悪かった。DeNAの小林晋哉スカウトは「コンディションが上がってくればね。また見たい」。楽天の山口哲治プロスカウトグループマネージャーも「全盛期の球児を知っているだけにね…」と首をひねった。今季のNPBの補強期限は7月31日。今年中のNPB復帰へは不安が残った。
「1点取られたんでね。(自己)採点はないですよ」。次回の登板は27日を予定。日米通算222セーブを挙げた剛腕復活へは、もう少し時間が必要なのか。
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