ビリニュス駅から電車に乗り、シャウレイに向かう。3両編成位の日本だと地方のローカル線みたいな電車。結構混雑している。
「チャラッチャチャチャチャーララ ラーラー♪
世界の車窓から、今日はシャウレイに向かいます」
という石丸謙二郎氏のナレーションが脳内再生される。たまたま聴いていたipodからTOTOの「Rosanna」なんかが流れてきて、ますます「世界の車窓から」感を演出。
ビリニュスからシャウレイは3時間弱、車窓にはのどかな田園地帯や小さな街がいくつも通り過ぎて行った。 本日の宿はこちら。
Turne Guest House
http://www.tripadvisor.jp/Hotel_Review-g668791-d3357284-Reviews-Turne_Guest_House-Siauliai_Siauliai_County.html
今回唯一のシングルルーム、12ユーロは破格。住宅地の中に佇む、一軒家の様な宿。シングルルームは幼女の頃に憧れた様な、天窓付のかわいい部屋。ただ、中心部から遠く駅からは20分以上歩いた気がする。本当に場所だけが残念な宿。
部屋で一休みした後、来た道を戻りバスターミナルのあるショッピングモールへ。日本でも郊外によくある様なスーパーやレストランを備えたショッピングモールで、かなり広い。レストランで食べようかとも思ったが、スーパーで惣菜を。コロッケ(?)とマカロニ入りサラダ、そしてライ麦パンとビール。ヨーロッパのパンって、その辺に売ってるのでもなんでこんなに美味しいんだろう。
そして翌日。
本日今回の旅のメイン・十字架の丘を見学してから、夕方のバスで次の国・ラトビアの首都リガに移動する。時間に余裕があるので、かなりのスロースタート。
とは言え、シャウレイから十字架の丘へのバスはそんなに頻発しているわけではないので、注意が必要だ。宿で貰った時刻表を見て、行き帰りのバスの大体の目安を付けて出発。シャウレイのバスターミナルから十字架の丘のバス停までは15分位だったかな。更にバス停から20分以上、並木道を歩く。道の両側にはザ・ヨーロッパの田舎って感じの牧草地帯。そう、十字架の丘はこんな牧草地帯にポツンとある。
十字架の丘の始まりは1831年のロシアに対する蜂起の犠牲者を追悼して、遺族がこの地に十字架を立てたのが最初(墓地ではない)。以後もこの丘はロシアへの非暴力による抵抗の歴史と深く関係している。 特に入場料は必要なく、周りにも小さな観光案内所とお土産屋がある程度。団体ツアーのバスは結構来てた。
丘を目の前にして、その異様な光景に息を飲んだ。
想像していたよりは高くない丘に、無数の十字架か立てられている。
丘の真ん中を貫く小道があり、登れる様になっている。頂上には小さなマリア像(?)があり、祈りを捧げている人も。ここはカトリックの巡礼地でもある。十字架をよく見ていくと、ヨーロッパ各国の人々によるのものだけではなく、若くして亡くなった娘に家族が捧げたもの(中国人によるものか、漢字から想像)、ハングル文字で何か書かれたもの、そして「世界人類が平和でありますように」という日本語が書かれたものもあった。(ところで、これって都会の街角でたまに見るけど一体何なのだろう…。)
正直カトリックでも何でもない私が見ると、厨二病全開でV系のPVに出てきそうとか思ってしまうのだが、信者の方々には神聖な場所なのだ。
十字架の丘を後にして、シャウレイに戻る。遅いランチはショッピングモール内のレストランでチーズと蜂蜜のパンケーキと、ボルシチ。旧ロシア圏に来たらボルシチ食べないとね。 ところで母の日に似顔絵描くのって、世界共通なんだなあ。
バスまでまだ時間があるので、シャウレイの街をブラブラ。教会を覗いたら、赤ちゃんの洗礼をやっていたので暫し見学させて貰う。ちなみに赤ちゃんは聖水付けられてギャン泣き(笑)。
やっとバスの時間。この時乗ったのはEcolineという大手バス会社のバスだったのだけど、何と二階建。同じバスに日本人女性の二人連れがいた。話をすると一人の方はカウナスの大学院に留学していて、日本から遊びに来た友人とリガからサンクトペテルブルク(ロシア)に旅行するらしい。
シャウレイからリガへは、2時間程。特に国境でのパスポートチェック等は無く、「Lithania」という看板が立てられているだけ。ただ、国境には高速道路の料金所みたいな施設があり、かつてはここで出入国審査が行われていたであろう事が伺えた。
国境を越えたところで、虹を見た。
緑の牧草地帯に突然現れた、虹の始まりから終わりまではっきり見える絵に描いた様な半円形の虹。
間違いなくこれまでの人生で見た最高の虹だった。

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