本日夜、縁あって元海上自衛官の方からアレコレとお話を伺う。
海の上での距離感。
操船の要諦。
合同演習や作戦行動の実際。
etc.etc.……
現場ならではの興味深い話の数々を直接うかがえる幸運。
以下、特に印象に残った話を2点。
※ ※ ※
晴れた夜、艦橋の上に立って一人星空を眺める。
全周360度の星空。
地球を肌で感じ
『自分は何故、こんなところにいるんだろう』
と思う。
けれど、結局、人間はソヴリン・ステイト(主権国家)の中でしか
ものを考えられないのが現実なんです。
少なくとも今は。
いつか、もっともっと人間という存在が賢くなったら、
「地球市民」も実現するのかも知れないけれど。
※ ※ ※
東日本大震災。
彼の艦も出動を命じられた。
しかも福島沖での行動だった。
副長(だったかな?)は危険はないのか、と難色を示した。
彼は言った「政府が線量を測った上で判断し、自分が受けた任務だ。
乗員を無為に危険にさらすような命令であれば自分は受けはしない」と。
その夜、乗組員達から彼の個人携帯に続々とメールが届いたという。
ここまで話を聞いた私は、それらはてっきり任務拒否のメールだと思った。
「そりゃ無理もない。誰だって危いのは嫌ですもんね」
……と相槌を打とうと思った瞬間、こう言われた。
「みんなね、自分を連れて行ってくれって言うんですよ。
自分はこういうときのために自衛官になったんです、って」
その任務に選ばれなかった自衛官に彼は一人一人メールを返した。
次の任務には連れて行って貰えるよう、上に具申しておくから、と。
予想できなかった展開に唖然。ただ手を合わせて頭を垂れた。
また彼自身も震災後に予定されていた退官時期を
伸ばして貰って、この任務に当たったという。
※ ※ ※
ロマンチックで現実的。そして非常時の覚悟も完了済み。
やっぱ日本の自衛官ってすげえ。
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