よく高校デビューとか言うが、私は中学から派手な格好をしていたのでいわゆるデビューではないが、退学してから以降からヒドイ事となっていった。
学校に行かなくていいとなると、街で遊ぶ。そうなると色んな知り合いができる。
喧嘩して仲良くなったりもした。
そんな中に、篤というヤツがいた。
月嘩微人という暴走族に入っていたヤツだ。
今では、人生を共に生きる覚悟がある程の無二の親友である。
こいつは、悪かった!笑
何が悪いかといって、弱いヤツからもカツアゲする。
カツアゲする時に、相手に手のひらを見せて『ここに川が流れちゅうろうが?』といって
『はい』と返事をしたら『俺の手のひらには川が流れちゅうがか?』などと言って殴る!!
『ここに皮があるろうが?』と言って『いいえ』というと、『お前の手のひらには皮がないのか?』と言って殴る。
髪型は、スーパーリーゼント・竹丸ヘアー。
彼女にも奴隷のような仕打ちをする。
女が他にもいっぱいいる。
目が合っただけなのに、コンビニの中まで走っていってボコボコにしばく。
彼を通じて、本当に悪い人達とも知り合った。
広域暴力団や、右翼などともモメたりした。
私は、全くもって喧嘩最強ではない。
でも、相手が暴力団でも数回は喧嘩をした。
篤は、ハッタリもすごい。
暴力団員が、『明日、○○まで出てこい!』って脅して電話してきたら
『明日?今からじゃなんのか?僕、ビビっとるんか?』と返す。
『こっちにはチャカがあるがぞ!』って脅されたら
『200人に一気に日本刀で襲われたら、その自慢のチャカで何人打ち殺せる?』って返す。
口だけじゃなくて、実際に空手もやっていて、手数も早いし、足技も結構きまる。
エキサイティングな毎日だった。
ある年の2月14日に、篤とバレンタインのチョコをどっちがたくさんもらえるか?を競争した事がある。
当時は携帯電話などなかっただが、家庭電話や口をつかって、かなりたくさんの女の子に『チョコくれよ!』の催促をしまくった。
結果から先に書くと
私の負けだった。
高校在学中なら、或いは勝っていたかもしれないが、退学になって真面目なお友達とは遠ざかってしまっていたのが敗因か……。
篤が80個、私は72個とかだった気がするが、はっきりとした個数はもう忘れた。
だが、私の方には大きなケーキとか手編みのセーターとかあって、総グラム数では俄然上だったはずだが。笑
この時期に、私は走鬼という暴走族の総長を任される事になった。
実は単車もロクに乗れないクセに、退学になる直前くらいから暴走族に入っていたのだ。
そのチームは本当はその地区の人間しか所属できないというルールがあった。
ひょんなことから1個上だった初代総長と仲良くなり、しょっちゅう一緒に遊んでいるウチに所属する事となったのだが、私の地元は遥か遠い。
そのルールを無視して、初代総長の一存で私を入れてもらったのだ。
そして、そんな状態で2代目の襲名がされた。
初代の同級生は、かなりキレていた。勝手な事するなと、初代総長にくってかかる人間がたくさんいた。当然のように私はそういう先輩らから相当嫌われた。
私と同い年は私以外には1人しかいなかった。こいつは単車大好き少年で、悪事や普段のダベリには全く参加しなかった。初代の人達が参加しなくなった後は全部、年下ばっかりとなった。
初代の人達はみんな怖かった。
怖さが普通じゃない。
集金をしに家庭訪問とかよくやっていたのだが、包丁をもって腹を軽く刺したりする。
実際に激しく刺して、鑑別や少年院に入った人も数名いた。
シンナーを一緒に吸わないと殴られた。
一緒に吸っても、面白い事を言わないと殴られた。
女をひっかけてこないと殴られた。
あまりにも腹がたって、殴り返した事はあるが、超凶暴な先輩にだけはやっぱり無理だった。
毎日、街に遊びにいった。
お金はなかったけど、やくざの人か、先輩か、女関係の誰かが、なんとかしてくれたので、お金を払うことなどまずなかった。
飲みに聞く度、喧嘩か、女をひっかけて帰るか、100%そのどちらかだった。
暴走族同士の抗争、ヤクザに呼び出しされたり、パトカーをつぶしたり、正月に何百台で走ったり、しらない車を勝手にタクシーにしたり、本当にでたらめをした。
広域暴力団の事務所とかの掃除とか当番とかさせられた。
このままでは私の人生、就職決定!! なんて、笑えない状態にもなった。
私は先輩らに何を言っても、聞く耳なんか持たないから
組長さんに思い切って話をした。
『大学に行って、自分のやってみたい道があるので、ここにはお世話になったけど、出ていっていいですか?』
と。
先輩は飛び越して物を言われた事で、私をつかんで殴ろうとした。
だが組長さんは
『わいわい、言うなや。したい事があるがやったら、好きにやってみいや、おう?』
と言ってくれた。
間一髪のところだった(笑。
つづく
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