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2011年04月18日13:24

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小山登美夫著「その絵、いくら?」感想

話題のギャラリストの方なのでアートの世界に進入したいと思っている
私のような若手作家はどうしても小山さんの本は読んでしまう。

ただ内容的にはちょっと前に出した小山さん著の
「現代アートビジネス」と大差ないのでその本を読んだ私には
退屈な内容だった。だってかぶってる記事が多いんですよ。



ただ作家目線でおもしろかったのは
「アジアン・コンテンポラリー・オークション」の記事。

昨日まで若手、いやデビューしたての作家の作品が
いきなり1000万円で売れてしまう現実。

その購入者はほぼ投資目的で買っており、それが作品の値上がりを
引き起こし、好きで買いたいと思っている購入者が変えなくなる現実。
供給が重要を上回ってしまう危険な可能性を指摘されている。

しかし前々から若手作家が高額で作品を買われることの
危険性を村上隆さんなども口にしているが
それが具体的には若手作家には伝わっていないような気がする。

私もこれを読んでその危険性を心底理解したかといえば怪しい。
もちろん理解したい気持ちはある。
だってアートの世界でデビューしたいし長くやっていきたいから。

村上さんもそれを危険と感じてGEISAIでは若手作家の
こういった教育を今後は重視していくらしい。



ただ、小山さんやシンワオークションの社長さんも言っているが、
その若手作家がいきなりオークションで高く売られたとしても
もしかしたらその中でも生き残っていく作家がいるのかもしれない。

新たな時代の可能性、時代の変わり目かも、とも言っているので
一概に批判的ではないらしい。

要するにそのオークションが始まったのはは最近の出来事なので
その中から出てきた作家が今後10年20年いきのこって
いけるのかどうか、まだ誰もわからないということなのだろう。




後半の対話にも面白い部分が。

現在の日本を代表する作家、村上さん、奈良サン、杉本さん
草間さん、この人達を輩出したギャラリストの人達の対話で
ギャラリストには2種類いると解説。

それはコレクターに意識が向いているギャラリーと、
作家に意識が向いているギャラリー。

どちらがいいか悪いかはないとしつつも
日本を代表する作家を輩出した、本に登場するこれらのギャラリストの全員が
皆、作家に意識が向いているギャラリーだと言っている。

作家にとって付き合うギャラリーは重要と言われるが
この一節にも考えさせられる。



その絵、いくら? 現代アートの相場がわかる (セオリーBOOKS)
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