インドネシアでは日本では考えられないような出来事が起こる。たとえば、会社設立や各種許可を取る際に、正当な手続きでは100%ムリなので賄賂を払ってゴリ押しをしなくてはいけなかったり、微妙な手法を使い、ツッコミが入ったら、その都度、賄賂を払って茶を濁すしか手立てがなかったり、いわゆる「正攻法」が1通りすら存在しないケースも多い。そんな中で4年弱、苦労して何とか今の生活にも慣れてきた。
勝手に書類を盗んで持っていって悪用されたり、会計士がゴマかしてお金を盗んだり、注文した品を相手の業者とグルで領収書を偽造して高い金額にして差額を抜いたり、書類の不備をわざとに作って、そこをつついてお金を巻き上げたり、最初に言った金額の倍払わされたり、警察がウソの罪を言ってきて罰金を払わせてポケットマネーにしたり、そんなのはあまりにも日常過ぎて、今では、逆に「管理してるヤツがマヌケで任せっきりにしたりしてるからそういうハメにあうんだ。」とすら思うようになった。
インドネシアは法律違反だから捕まるとか限らない。コネと金がない、またはやり方を知らなかったり、ヘタに歯向かうから捕まるのだ。かといって下っ端にお金なんか渡したりしたらケツの毛まで抜かれかねない。
こういう生活をしていると日本人って本当に危機管理能力が低いなぁ…と、よく思う。
こんな私が最近、苦労している事を七夜連続小説でお送りしようかと思う。今日は手始めに第一夜として、ウチの家の話からしよう。
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☆ 七夜連続小説 <第一夜>
ウチの家は一軒屋なんだが、1階には事務所と住居があり、2階は住居だけだ。1階には大家が住んでいて、2階だけを賃貸して借りた。すでに2年半ここには住んでいるのだが、半年前に急に大家がいなくなった。しばらくして、大家の嫁の両親がやってきてこんな話をしていった。「婿はお金が無かったから、この家も建ててあげたし、会社も作ってやったのに、土地の権利書を裏ルートで作って、銀行から金を借りまくって、挙句によそで女と遊びまくって散財したんだ、あいつは!!だから、今、にげてるんだ!!」 「…え?じゃ、俺らはどうなるの?」と私は聞いたが「婿がお金を請求してきてもこれ以上払うな!」という答えしか帰ってこなかった。私はその時点ですでに2008年4月分までの家賃を払っていたので正直不安だった。その不安をさらに追い込むように、1週間に1度ほど銀行の人がやってきて家の写真を撮ったり寸法を測ったりして帰っていった。その銀行員からも話を聞こうとしたが返事はハッキリとしないモノばかりだった。そして11月になり、大家の雇っていたセキュリティが私の元にやって来てこう言った。「家賃の残りは返すから12月いっぱいで出て行ってほしい。」
つづく
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