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2026年11月06日05:04

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10兆円の巨額出資と2度の涙:孫正義がNVIDIAを手放しOpenAIにかける理由

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10兆円の巨額出資と2度の涙:孫正義がNVIDIAを手放しOpenAIにかける理由



「泣きながら売った」孫正義—NVIDIA全株売却とOpenAIオールインの舞台裏
アリババの成功とWeWorkの失敗—孫正義が10兆円を手放して選んだAIの未来

孫正義がNVIDIA株をすべて売って賭けた相手とは?
ソフトバンクグループを率いる孫正義氏が、AIブームの主役であるNVIDIA(エヌビディア)の株式を1株残らず売却してまで資金を投じた先は、ChatGPTを開発したOpenAIです。
2024年から複数回にわたりOpenAIへ投じた金額は、累計646億ドル(約10兆円)にのぼります。

第1章:当てた賭け
孫氏の投資は常にスケールが大きいことで知られています。

Yahoo! JAPANの設立(1996年):米Yahoo!と組んで設立。

アリババへの出資(2000年):売上ゼロだった創業期のアリババ(ジャック・マー氏)に2,000万ドルを出資。19年後の2019年時点でその価値は1,000億ドル(出資額の5,000倍以上)へと膨れ上がりました。

ボーダフォン日本法人の買収(2006年):1兆7,500億円で買収。

Arm(アーム)の買収(2016年):約3.3兆円(当時の為替)で買収。「50手先を見ている」と語り、同社が保有するArm株の価値は巨額な資産基盤となっています。

第2章:外した賭けと1度目の失敗
一方で、すべての賭けが成功したわけではありません。

WeWork(ウィーワーク)の失敗:1,000億ドル規模の「ビジョン・ファンド」から巨大投資を行っていたシェアオフィス大手WeWorkは、2023年11月に破産申請を提出。株式だけで推定115億ドルの損失を出し、孫氏自身も「自分が愚かだった」と失敗を認めました。

1度目のNVIDIA株売却(2019年):2017年に約40億ドル分を購入していたNVIDIA株を2019年にすべて手放しました。28億ドル超の投資が58億ドル余り(約2倍)になって戻ったため当時は成功とされましたが、もし持ち続けていれば約1,600億ドル(27倍以上)に達していた計算になり、孫氏はのちに「逃した魚は大きかった」と深く悔やむことになります。

第3章:OpenAIへの「オールイン」と2度目の涙
2024年以降、孫氏はAI分野への集中投資を本格化させました。

10兆円超の資金調達手法
OpenAIへ巨額の出資を行うため、ソフトバンクグループは次々と資産の現金化と借入を実施しました。

他資産の売却:米Tモバイル株の売却(91億ドル余り)

NVIDIA株の完全売却:持っていた3,210万株をすべて売却。

大規模な借入・社債発行:銀行からの bridge loan(つなぎ融資)や、ハイイールド債(高利回り社債)としては世界最大規模となる111億ドルの社債発行を実施。

「泣きながら売った」理由
2025年12月のフォーラムでNVIDIA株の全売却について問われた孫氏は、次のように語りました。

「お金が無限にあれば一株だって売りたくなかった。ジェンソン・フアン氏(NVIDIA CEO)とNVIDIAを心から尊敬している。けれど、OpenAIや他のAI投資に必要な資金を作るため、泣きながらNVIDIA株を売った」

1度目の売却が「利益確定後の取り逃しへの悔し涙」だったのに対し、2度目は「尊敬する企業の株を手放さざるを得なかった断腸の思いの涙」でした。

第4章:賭けの現在地と展望
現在、この巨大な賭けは「勝ち負けが決まっていない天秤の上」にあります。

含み益と実態:OpenAIへの投資によって帳簿上は巨大な評価益が出ており、ソフトバンクグループの純利益を押し上げていますが、これらはまだ未実現の評価益(売却して得た現金ではない)です。

OpenAIの財務と上場:OpenAIは依然として巨額のキャッシュアウト(研究開発費等)が続いており、すぐの黒字化や早期上場は見込まれていません。

株価の変動:投資に伴う有利子負債の増加や集中リスクへの警戒感から、ソフトバンクグループの株価は大きく乱高下しています。

なぜそこまで賭けるのか?
孫氏が見据えているのは、15年以内に世界全体のGDPの約20%がAI関連に置き換わるという未来です。

「真剣勝負で考えないと怖くてやれない。だから自信を持ってオールインしている」

大きな決断において最も難しいのは「何にかけるか」ではなく「何を犠牲にして手放すか」である。

孫正義がNVIDIA株を全売却してまで10兆円を投じた「OpenAIへの賭け」の真相


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