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2026年10月14日17:04

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水曜クビ×4日記1534:掘る男


巨大石油会社CEOの〈ディガー〉・ロックウェルが飼い猫マギーの健康状態を気にしていた朝、グリーンランドのリグから連絡が入る。採掘作業中に海底からメタンが漏れて、氷棚に亀裂が入ってるというのだ。採掘継続は危険だと忠告する現地責任者を遮り、「だから何なんだよ採掘止められねぇよ」とディガーがその訴えを退けると、直後にリグが爆発。グリーンランドから巨大な氷塊が動き出し、ヨーロッパ全土が大津波の危機を迎えてしまう。ディガーの屋敷に直ちに大統領と閣僚が集まり欧州の危機を救うべく対策を練ることになるが、残念ながら大統領は肛門癌で尻が痛く、それどころではない状態だった…



「ディガー」


以下、ロシアのなんだからネタバノーバって言え。


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トム・クルーズが傲慢でエゴイストな石油王ディガーに扮した風刺劇。…くらいの前情報だけで観るのがよろしいイニャリトゥ監督作品。その方がサプライズが効くし、ラストに唸るようになっているから。




以下は、ガチで未見の方は読まないで。


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フォト






メタ演出、入れ子構造、言い方はなんでもいいけど、この映画は「化石の愚者」という芝居の内容とその内幕を描いたものでした。トム・クルーズはカーティスという俳優役で、舞台上で〈ディガー〉を演じます。序盤からかなりぶっ飛んでる風刺劇で、こりゃ現代版の「博士の異常な愛情」だなと思いながら観ていたら、木が倒れていきなり「芝居でした」となって唖然。俳優カーティスは最終稽古の最中でディガー役を熱演していたわけだけど、カーティス自身も娘のことである不安を抱えることになります。そして楽屋を謎の男がうろついてて何かが起きそうな予感…映画の観客はカーティスのドラマと「化石の愚者」の展開の両方を頭の中で追うことになるんですね。


風刺劇というのは現実に起きそうな話がデフォルメされたもので、客が遠くから眺めて「バカだねぇ」と笑い飛ばすのが常だと思うけど、「化石の愚者」は違いました。この話が実は〈現実〉であることがわかる後半はちょっとゾッとしたね。そして幕が下りた直後の「レベル4」アナウンス。〈現実だった〉ではなく現在進行形の話だったと見せつけるラストは、風刺劇のその先…笑い飛ばすのではなく「もう笑うしかない」というやり場のない感情の果てに観客(津波を経験した劇中の観客のことね)を誘うものでした。環境破壊を描いてはいるけど、それが語りたいことではないはず。世界の危機についての話なんだから、俺たちの今と地続きの話と言えますな。エンドロールの最中にレベル4アナウンスで曲が中断したのがその証拠。俺的には、中国やロシアに依存しない世界を作ろうとしたらこうなる、と見せつけられたのが最大戦慄ポイントでした。しかし面白かったなあ…

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…ちなみに、大統領、頑張って3冊読んであの国に核落としちゃえよと思ったことは内緒。すいませんね、あの国も国民も大嫌いなもんで。



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