mixiユーザー(id:204618)

2026年09月24日23:58

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ヒトナーが変態ならケモナーも変態だ

「ヒト」。
それは頭部以外に体毛が生えていない架空の生物。
そんな「ヒト」を愛好する「ヒトナー」なる変態がいるらしい。

「ケモナー」ならぬ「ヒトナー」。
どんな世界にも変態がいるというお話です。
ウソです。

二足歩行する「ケモ」たちが住む惑星に、
架空の生物「ヒト」が空からやって来た……というお話。
獣人たちの国というファンタジーではなく
SF的なファーストコンタクトな視点で描かれているのが斬新なところ。
主人公はケモ側の獣民連邦政府報道官のトネリコ(女性・猫型)。
彼女の一人称で「ヒト」のヒトシとの交流が科学的に描かれていく。
ところどころ動物ギャグを入れつつ、
未知なる知的生物を受け入れるのか拒絶するのかなど
しっかりとテーマ性を持ってエピソードが語られていく。
SF的な発想で読み進むと、いくつかのラストが頭を過るが
あまり先取りしないで読む方が楽しめそうだ。

1巻の各話にサブタイトルが付いている。

第1話「特定外来生物ヒト」
第2話「吾輩はヒトである」
第3話「ヒト言語」
第4話「ヒト先輩」
第5話「ヒト・シンポジウム」

まるでSF小説のようだ。
これらは基本各トビラについているのだが、第2話は特殊だ。
ヒトシはケモの多種族文明(いろんな種族の2足歩行のケモが一緒に過ごしている)が
どのように発展してきたのかをトネリコたちに質問する。
「ヒト」に興味津々のドリル博士は、ケモの成り立ちについて解説する。
それを聞いたヒトシは、「月が綺麗だから」というトンデモ仮説を披露する。
彼はケモの星の夜空と月がお気に入りなのだ。
そして第2話の最終ページ(見開き)には一面の夜空を見上げる
トネリコとヒトシが描かれ、そこにサブタイトル「吾輩はヒトである」が入る。

なかなかシャレオツなラストだ。
正直、ここで終わってもいいぐらいのラスト。
この「吾輩はヒトである」は「吾輩は猫である」からの本歌取りである。
作者の夏目漱石が「I LOVE YOU」を「月が綺麗ですね」と翻訳したという
ちょっと怪しい逸話からサブタイトルを付けた、
作者の屋宜知宏さんの遊び心が大好きだ。

もちろんトネリコのケモ姿も好きです。ケモナーに目覚めました。
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