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2026年09月17日07:04

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水曜クビ×4日記1520:オデュッセイア



古代ギリシャ…

ギリシャ軍総大将アガメムノンの命により、島国イタケの王オデュッセウスが出兵して20年。トロイア戦争を勝利に導いたなどの武勲は伝わるも、オデュッセウス本人が一向に戻ってこないため、イタケは王位空白が続いていた。王子テレマコスは新王として国を統治する意欲はあったが、母である王妃ペネロペがオデュッセウスの帰還を確信しているため即位は難しい。しかも王宮には国王となる野心を持った求婚者たちが数多く訪れている。ゼウスの掟に従い彼らを不本意ながらもてなすテレマコスは苦々しい思いを抱え、父オデュッセウスの生死を確認しようと考えた。先に戦争から帰還したスパルタ王メネラオスの元を訪ねて話を聞くのだ。だが一度イタケの外に出れば、掟に守られることもなく警護も少ない。求婚者の中にはテレマコス暗殺を企てる者も現れ…

一方その頃、当のオデュッセウスはどうしているのかといえば……ハリウッドのトップ女優シャーリーズ・セロンのヒモになり下がり麻薬作用のある蓮の花でハイになり、終電の中央線快速で人身事故に見舞われたかの如く洒落にならない帰宅困難者となっているのであった。




「オデュッセイア」


以下、ネタバレの掟。



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ノーランのIMAX映画。そう、いつものコダワリある特大映像叙事詩。と言っても例の時制解体は回想の形をとっていて本筋は一直線の時間経過だから割と普通のプロット。でも小難しいテーマで風呂敷広げておきながら最後はエモ展開できちんとエンタメに仕上げるのはやっぱりいつも通りです。今回広げた風呂敷は物理学でも精神医学でもなく、倫理観・社会規範。最重要キーワードは「ゼウスの掟」だと思います。
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客は追い返すことなく歓待しろ、その客が神かもしれないから…自分がされたいことを他人に施せ、という掟は、意訳すれば世界調和のためのルールだと感じた。神の意志を尊重することで国の均衡が守られていた古代ギリシャは国際法と条約で均衡が守られている現在世界のメタファーで、掟を破る者が世界を変えていくというのがテーマなのかもしれない。トロイアの神信奉を逆手に取った木馬計画、一つ目への反撃、などなど神への冒涜がどのような結果を招いたのかをオデュッセウスが嫌というほど味わう三時間だったのだ。自ら汚れ役に徹して無双する終盤は、ちょっとイーストウッドの「許されざる者」を想起した。わかりやすい悪役(パティンソン)、わかりやすいヒーロー(デイモン&ホランド)の配置といい、西部劇や時代劇、ヤクザ映画のようなクライマックスといい、これまでのノーラン映画の中でも娯楽性が高い一本だったと思う。オススメ!

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