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2026年09月01日07:17

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水曜クビ×4日記1513:夜哭

フィンランドの森の奥の一軒家に、サーガとジョンの若夫婦が移り住む。ここはサーガの祖母が住んでいた家だ。2人の間に赤ん坊が誕生するが、この子はちょっと普通と違う。陽光と金属を嫌い、授乳の時はサーガの乳首を血まみれにしてしまう。その泣き声はまるで獣のようだ。やがてサーガは、自分が森に棲む「何か」の子を産み落としてしまったことを確信するように…


「ナイトボーン 夜哭」




以下、私は「ネタバレ」を産んでしまったのか。

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「ハッチング孵化」の監督による伝承怪奇ホラー。森の精霊の子(多分)を産んでしまった女性の精神崩壊劇です。

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「ローズマリーの赤ちゃん」と対になっている作品。都会と田舎、妊娠中と産後というような差異があるけどマタニティブルーを扱っているのは同じ。ローズマリーは実際マタニティブルーと思わせておいて実は…!な展開だが、本作は「うつ」で説明できない事象なのでメタファーとして機能している。徹底的に違うのは、ローズマリーには悪意があったがこちらには悪意が無いところ。森の「なにか」は別に主人公を虐めるつもりもないし世界を支配するつもりも無い。ただ森で生きる獣として赤ちゃんが産まれただけで、極論言えば「あ、こいつ人間じゃねーや」と気づいた時点で母親からムツゴロウさんへと自分の役割をシフトチェンジすれば済む話なのだ。赤ちゃんを暗い犬舎の檻にでも入れておけばウィンウィンだったはず。もちろんそれが出来ないからドラマになるわけだが、妊娠出産した時点で「詰んでいた」ローズマリーと違い、この物語に絶望感が無いんだよな。
…が、そう思いながら観ていてあの派手なクライマックスに突入すると、やはり森はヒトに悪意があったのかと考えを改めた。人間ハツに到達したことは、儀式的に旅立ちの合図だったのかも知れない。ヒトの作った金属で火傷をするのは、ヒトと森は相容れない証左でやはり敵対する運命なんだろう。じゃあこっちの子宮を使わないでくれよと怒りたくなるが、サーガには安堵と慈しみの笑顔しかなかった。代理母でも母は母だったのだ。監督は2作続けて母性の話で撮ってきてるが、次も同じ路線なのだろうか。期待して待つことにしよう。

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