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2026年07月03日07:48

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水曜クビ×4日記1484:エレノアって……


フロリダで暮らすエレノア・モーガンステインは、94歳になるお婆ちゃん。イリノイ出身で、結婚後はブロンクスで仕事を頑張り、その後フロリダに移り住んだのだ。夫を看取ったあとはNY時代の仕事仲間ベッシーと2人暮らしを始め、もう11年になる。ベッシーも夫を亡くした婆ちゃんで、活発なエレノアとは違い大人しい気質。ポーランド移民で、ニュースキャスターのロジャーがお気に入りだ。ある日、ベッシーが突然倒れて亡くなってしまった。ひとりぼっちになったエレノアは、娘リサと孫のマックスと同居することになり、マンハッタンへやってくる。しかしリサたちは仕事で家を空けるから、昼間のエレノアはやることがない。そこでユダヤ人コミュニティセンターで歌唱のクラスでも受講するかと足を運んでみたが、誘われるまま無関係の教室に入ってしまった。そこはホロコースト・サバイバーたちが語りあうグループミーティング。フレンドリーな参加者たちに「生還者」だと勘違いされ、つい大嘘をついてしまったエレノアは……





「エレノアってグレイト。」




以下、ネタバレってグレイト。



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驚異の96歳ジューン・スキッブ主演作品で、スカーレット・ヨハンソンの初監督作品。ニューヨーク映画でありユダヤ・コミュニティ映画であるからまさにスカヨハさんのホームグラウンドを映した作品と言えるか。デンマークとユダヤの血を引く彼女、劇中登場する女子大生ニナに自身を投影しているのだろうと想像できる。

キャラがユーモラスでキュートだし全然悪い映画ではないんだけど、個人的に素直に楽しめなかったのが正直なところ。以下理由3つ。

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まずは…これは作り手ではなく配給・宣伝会社に責任があると思うが…予告編で見せすぎ問題。起承転結の転までダイジェストで見せてしまったらダメだろうよ。

続いて、このご時世にユダヤ賛美って……と感じてしまう公開タイミング問題。本作、毎年さりげなく数本公開されるナチ・ホロコースト映画の一本と呼んで差し支えないと思うんだが、2000年代に作られるユダヤ被害者目線で描かれた映画には、あまり好感を持てないんだよな。シオニズムとホロコーストは別物なのかも知れないが、どうしても自己正当化に見えるから。

3番目は…これが1番大きいんだけど…嘘も方便で済ませていいのか問題。エレノアがラビの元を訪ねたときにトーラー(のうちの創世記)に描かれたヤコブとエサウの「羊の毛皮で盲目の父を騙した話」が出てきて、嘘は容認されうると拡大解釈的に説明されるんだけど、これ凄く納得いかない。最初の嘘でエレノアが思い悩むこともなくノリノリになっていく(ニナを励ますという大義名分はあったとしても)サマには、やはり観客の共感を拒絶するものがあった。そもそもエレノアって嘘つき体質(ベッシー入院の時のナース対応)があり、ストローが無い、ピクルスが無いと言われた時の店員対応も含めて、見た目に反して「いいお婆さん」じゃないのも共感度を下げていた。むしろ嘘が大嫌いで厳格な婆さんという設定で、言いたいこと・やりたいことを主張できない謙虚なキャラの方が良かったのではないかと思うのだよ。


というわけで、残念ながら映画自体をグレイトとは評価し難いのが現状なのだが…残念。
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