高校生・佐藤愛は、ある過去を背負ったせいで家庭内でも居場所を失い、学校でも空気のように生きてきた。ある日、クラスに小林優という男子が編入してくる。家族と離れて1人暮らしの優は個人主義で、主体性がない愛に対してそっけない態度を取るようになる。優の転入と同じくして、校内でも異変が見られるようになった。グラウンドに、突然人間ピラミッドが出現したのだ。教師たちからいきなりピラミッドに参加しろと命じられ困惑する生徒たち。しかしいつのまにかピラミッドは巨大化し、不参加なのは愛と優のみとなってしまった…
「NEW GROUP」
以下、「ネタバレーター:清水崇」


学園版「SFボディスナッチャー」みたいな不条理劇。冒頭のワイドショーで取り上げていた「宇宙からのシグナル」が侵略の第一歩。集団=正義と考える日本人の性質が、宇宙からの洗脳に利用された…というところだろう。行進・挨拶など乱れない集団行動が染み込んでいるこの場所が侵略の前哨となったのは必然なんだろうな。
序盤の緑オニギリを三角から丸に変形させたり黒板板書に等式を書いたりと、オチのヒントがまぶしてあるのがなかなか上手い。そして丸顔美人の山田杏奈はナイスキャスティングだったな。人は「自分で考える」ことを放棄することで幸せになれる、というのは一理あるが、これは立派なディストピア。SF映画として捉えれば楽しいし、これを観た習近平が中国国民に組体操を奨励し始めたらもっと楽しいなと思った。
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